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マドラス、医療用素材で作った「metaインソール」。靴で疲労軽減

マドラスは、タナックと共同開発した「metaインソール」を、2月17日14時からMakuakeで先行販売、3月下旬から一般販売を開始する。一般販売価格は13,200円。Makuakeではmetaインソール単体での販売だが、一般販売ではmetaインソールを搭載したシューズも取り扱う。

metaインソールは、1,000%以上の高伸張性と、高反発弾性を有する超柔軟医療用ゲル素材「クリスタルゲル」を使用。瞬時に足裏にフィットし、3つのアーチを支えることで理想的な足圧分布を実現するという。履き心地の良さや歩行安定性のほか、疲労軽減効果や姿勢改善を期待できるとしている。なお、metaインソールは特許出願中。

クリスタルゲルは高機能・超柔軟素材を開発するタナックが、医療用として開発した素材。生物学的安全性(ISO10993)と、優れた耐久性、耐候性、耐オゾン性、耐薬品性(酸、アルカリ)を持ち、加水分解等の経時劣化や歩行による形状の変形はほとんどないという。

高反発弾性については、一般的な高反発ウレタンフォームが跳ね返り50~70%であるのに対し、クリスタルゲルの跳ね返りは約80%。耐久性については、繰り返しの伸張試験を行なっても形状・物性は変化がなく、安定した素材であると訴求している。

また、インソールはスポンジ素材や樹脂素材で足裏の形に合わない、軟らかすぎるもしくは硬すぎる、何度か履くと変形してしまうといったケースがある。metaインソールは、これらの悩みを解決するという。

通常の平らな床やインソールの場合は、指の付け根やかかとなど局所に負担がかかっているところ、metaインソールの場合は足裏の全体に負担が分散されることで極端に負担がかかる箇所がなくなる。これにより、全体重を足裏のたった2カ所で支えていたのを足裏全面で支えて負担を軽くするという仕組みになっている。

さらに、クリスタルゲルは伸縮性に優れていることから、通常のインソールでは隙間が空いてしまう土踏まずにもフィットしやすいという特長を持つ。

metaインソールを真横から。かかと側の茶色の部分(写真右側)にクリスタルゲルを搭載している。上段はクリスタルゲル

metaインソールは優れた履き心地と衝撃吸収効果を実現するため、足裏との接地面は軟らかめに、姿勢サポートのための土踏まず部分を硬めにするなど、足の構造に合わせて効果的にサポートする設計を採用。土踏まず部分のゲルは足裏をソフトに刺激する仕組みがあるため、ツボ押しのような適度なマッサージ効果もあるとしている。

マッサージ効果について、マドラス 代表取締役社長 岩田達七氏は「歩いたり立ったりしていると足の裏の筋肉が固くなり、時間が経つと血管が圧迫されて老廃物が溜まって、疲れが溜まるという状態になる。それを、metaインソールによって軽減する効果が期待できる」と説明。「今までは“オシャレは足元から”だったが、これからは“オシャレと健康は足元から”」と述べ、metaインソールの履き心地により、心身ともに健やかに歩く「フットセラピースタイル」を提供するとしている。

マドラス 代表取締役社長 岩田達七氏

発表会ではmetaインソールを搭載したシューズを履くことができた。超柔軟素材を謳っているが土踏まずに当たる部分は適度な硬さがあり、しっかり支えられている感覚がある。短時間だったこともありマッサージ効果は実感できなかったが、足の裏全体にmetaインソールがフィットするため、長時間歩いたり立ったりしていても疲れを抑えられそうに思えた。

発表会でmetaインソールを搭載したシューズを履いた

metaインソール搭載シューズは、紳士靴、婦人靴それぞれビジネス、カジュアルをラインアップする。販売は紳士靴が3月下旬、婦人靴が4月下旬から。また秋にはヒールの発売を予定している。岩田氏によれば、ヒールが高ければ高いほど、metaインソールの効果があるという。

紳士靴「M2712」(39,600円)
紳士靴「M8611」(27,500円)
紳士靴「M8620」(25,000円)
婦人靴「MAL9101MT」(27,500円)
婦人靴「MAL9101SMT」(28,600円)
婦人靴「MAL9102MT」(27,500円)
岩田達七氏(左)とタナック 代表取締役 棚橋一成氏(右)