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Google、“燃料消費が少ない”エコなルート検索を欧州で開始

Google マップは7日、ヨーロッパ全域の40カ国以上でエコなルート検索(エコ・フレンドリー・ルーティング)に対応した。燃料消費を抑えるために最適なルートをGoogle マップで選択できるため、燃料費の節約とCO2排出の削減を見込めるとする。

Google マップでの検索時に、最速のルートを表示するだけでなく、最も燃費のよいルートも表示する。例えば、最速ルート以外ではないものの「9分多く時間がかかるが燃料消費率は30%近く減らせるルート」を表示できる。

2つのルートの相対的な燃費と時間差を確認でき、その時の自分に最適なルートを選択できる。また、常に「最速」を選びたい場合は、設定変更で対応可能。

エコ・フレンドリー・ルーティングは、米国とカナダで開始されており、すでに50万トン以上のCO2排出量の削減に貢献。これは、燃料を使う自動車10万台を道路から排除したのと同じ量となるという。

また、ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド、EVなど、クルマの種類に応じて最も燃費の良いルートを表示できる。

例えば、ディーゼルエンジンは高速走行時の効率が高く、ハイブリッドやEVはストップ&ゴーの多い交通状況下で優れた性能を発揮する。そのため“エンジンタイプ”ごとに、最適なルートと最も正確な燃料・エネルギー効率の概算がわかるような機能を近日中に提供する。

またEVの場合は、Google マップで「EV 充電ステーション」を検索すると、近くの充電ステーションが表示され、ポートの種類や充電速度などの詳細を確認できる。一部のステーションでは、今すぐ利用できる充電器があるかどうかもわかるため、待ち時間を省略できる。

サイクリングロードの情報も強化し、ルートの内訳や途中で車の交通量が多いかどうか、階段や急な坂道があるかどうかなどを詳しく表示。バルセロナ、ベルリン、ロンドン、パリ、ローマなど、500以上の都市で、近くにある自転車やスクーターのシェアも見つけられるなど、サステナブルな移動のための取り組みを強化している。