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宅配ボックス使用中でも大型郵便物を受取れる「テセラフレーム」

パナソニック ハウジングソリューションズは、小包ポストと宅配ボックスを同時に設置できる機能門柱「Tecera Frame(テセラフレーム)」を4月21日に発売する。本体のみの価格は163,000円(税別/以下同)。

厚さ最大7cmの大型郵便物に対応する小包ポスト「Pakemo(パケモ)」と、宅配ボックス「Combo(コンボ)」を同時に組み込み可能な機能門柱。従来は、宅配ボックスのみの設置の場合、宅配ボックスに荷物が入っていると次の荷物は受け取ることができなかったが、Tecera Frameでは、小包ポストと宅配ボックスを同時に設置するため、宅配ボックスが使用中でも大型郵便物の配達が可能になる。Tecera Frameの上部には表札やインターホン、LEDライトも搭載する。

組み合わせにより価格は異なり、一例として、Tecera Frame本体が163,000円、小包ポスト パケモ-UFが72,000円、COMBO-FLAT ミドルFF シリンダー錠が96,900円で、合計332,000円。

製品の開発は、国土交通省とパナソニックが2021年12月に行なった実証実験「非接触・非対面型輸配送モデル創出実証事業」の調査結果を反映した。調査では宅配ボックス設置済みでも、宅配ボックスが使用中で次の荷物が受け取れなかったケースが発生しており、利用者の87%が複数個の荷物を受け取れる宅配ボックスを希望したという。

近年ではヤフオク!やメルカリなどで大型郵便物の利用が拡大していることから、家族それぞれに対して1日に複数の荷物が到着するケースも少なくない。大型郵便物を複数受け取れるパケモと、宅配ボックスを同時に設置して受取口を増やすことで荷物を受け取りやすくする。

また、夜間配達が大幅に減少したことで配達時間の平準化も可能になった。従来、在宅していても日中は仕事で荷物を受け取れないため、18時以降の日時指定を行なう受取人が25%存在していたが、宅配ボックス+小包ポストの設置によって8%に減少。これにより夜間配達を大幅に減らすことができ、配達員の負担を軽減できるという。