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ヤフオクに「購入者キャンセル」機能。8日経っても発送されない場合

ヤフーはネットオークション「ヤフオク!」とフリマアプリ「PayPayフリマ」において、決済から8日経過しても出品者から商品の発送がない場合、購入者自身が取引キャンセル(決済をキャンセル)できる「購入者キャンセル」を導入した。6月末の導入以降、導入前に比べ未着トラブルの解決にかかる時間が最大で約半分に短縮したという。

ヤフオク!では、購入者からの受取連絡がなくても、支払いから14日後に入金される「代金支払い管理サービス」を採用している。そのため、購入者が受取連絡を忘れている場合でも出品者に商品代金が支払われ、購入者の「代金を支払ったのに商品が届かない」、出品者の「商品を送ったのに代金が支払われない」といったトラブルを防げるようになっている。

一方、出品した商品が出品者が忘れた頃に購入されるなど、出品者が購入通知に気づかず、結果として発送が行なわれないケースもあった。これまでの返金申請では、申請してから実際に返金されるまで、最長で支払いから14日かかり、購入者の負担になっていた。そのため、購入から8日以上経過しても出品者からの発送がない(発送連絡がない)場合、購入者が取引画面から取引をキャンセルできる「購入者キャンセル」を導入した。

この「購入者キャンセル」は購入者の操作のみで完了し、ヤフーの審査不要で、即時に返金される。商品未発送時に出品者同意が不要でキャンセルできるのは、主要ネットオークション、フリマサービスの中でも、「ヤフオク!」、「PayPayフリマ」のみとしている。

購入者キャンセルの導入により返金までの時間も商品購入から最短で8日となり、ヤフーでの審査を伴う返金申請に比べて最大で約半分に短縮された。

あわせて、出品者と購入者の両者に向けたリマインド機能も強化した。一定期間発送がない出品者に対しては発送を促し、購入者に対しては「購入者キャンセル」が可能な旨を通知している。結果として、購入者キャンセルの導入以前と比べ、商品未着トラブルが約6割減少した。

また、今後の対策としては、商品が未発送の場合には申請がなくても、一定期間経過後に自動で支払いをキャンセルする機能を検討中。さらに、現時点では対象外となっている、自動車などの特定カテゴリの未着対策についてもあわせて検討していく。