ニュース

「ダイヤの乱れ」回復を自動化。JR九州と日立

JR九州は、日立製作所と共同で、AIを活用した運転整理業務の自動化プロジェクトを開始した。災害などで発生した運転遅延をAIによって早期回復させるもので、4月より実フィールドでの有効性検証を実施する。

現在は、災害等で列車の運行状況に乱れが発生した場合、輸送司令員の手動による列車の運転整理が必要で、運転再開まで多くの時間を要する場合がある。

今回の検証では、日立が開発に取り組んできた鉄道運行管理用AIに、機械学習をハイブリッド的に組み合わせ、ダイヤが乱れた際に自動的に運転整理を行なう。過去に輸送司令員が行なった運転整理をAIが学習することで、熟練者と同等の能力を実現し、人手では困難な複合的な要因を踏まえたダイヤ変更案作成の高速化なども検証する。これにより更なる精度向上と、輸送司令員の業務効率化を目指す。