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幸楽苑、電子株主優待を導入。楽天ポイントや電子お食事券

幸楽苑ホールディングスは、6月から電子株主優待を導入する。QRコードを活用し、スマートフォンで楽天ポイントや電子お食事券などから選べるようにする。紙の優待券は廃止される。電子化にあたってはギフティのシステムを採用した。

電子株主優待を導入する背景は、新型コロナウイルス感染症対策のほか、人手不足解消や業務の効率化を図る目的も含まれる。これまで幸楽苑の株主優待は、店舗で使える紙のお食事券やお米の配送だったが、電子化することで株主優待の選択肢を増やすのがねらい。

加えて、年間24万枚を印刷していたという紙のお食事券を廃止することで、店舗や本社の経理・総務で年間4,000時間を費やしていた作業を不要にし、コスト削減を図る。

6月以降、幸楽苑ホールディングスの株主総会決議通知に同封される株主優待の申込書にQRコードが印刷されるようになる。これをスマートフォンで読み込むと、Webサイトで「食事券」「楽天ポイント」「自社製品詰め合わせ(配送)」の3種類から株主優待を選択できる。配送品以外はすぐに利用できる。

食事券は保有株式数に応じた金額分が贈呈される。幸楽苑の423店舗にて、1,000円単位で利用できる。決済時にはスマートフォンに食事券を表示、店舗のスタッフが画面に「giftee STAMP」を押すことで利用済みになる。

電子お食事券と「giftee STAMP」の利用イメージ

ギフティはすでに、チケットの内容を企業が決めて発行し販売できるシステム「eGift System」や、店舗で押す「giftee STAMP」の仕組みを幸楽苑に提供しており、株主優待電⼦化システムを新たに提供した形。

左からギフティ代表取締役の太田 睦氏、幸楽苑ホールディングス代表取締役社長の新井田 昇氏