ニュース

ファミマで「Model-T」起動。遠隔操作でペットボトル陳列

ファミリーマートとTelexistence(TX)は、TX製ロボット「Model-T」および「Augmented Workforce Platform (拡張労働基盤、以下AWP)」のファミリーマート店舗への本格導入に向けた試験運用を開始した。2022年までに最大20店舗、最終的には全店舗での導入を目指す。

試験運用では、TX虎ノ門オフィスから操縦者がVR端末を使用し、「ファミリーマートとしまエコミューゼタウン店」(所在地:東京都豊島区)に設置したロボットを遠隔操作する。

作業内容は、店舗のバックヤード飲料売り場で、比較的業務量の多いペットボトル飲料の陳列。遠隔操作の業務により、ロボットによる陳列速度・精度の検証を行なう。将来的にはおにぎり、サンドイッチ、お弁当などに作業対象を広げていく。

遠隔地から1人で複数店舗のオペレーションが可能になることで、人手不足軽減と新たな働く機会の創出につなげるとし、人との接触を減らせることから新型コロナウイルス感染拡大防止にもなるとしている。

両社は、「Model-TおよびAWP」を活用し、工数が大きい商品検品・陳列業務を遠隔操作化・自動化。店舗の省人化や物理的な店舗立地に制約されない自由度の高いスタッフ採用が可能な、ロボティクスを軸にした全く新しい店舗オペレーション基盤を開発していく。2022年までに最大20店舗の導入を目指し、多店舗展開が可能な取り組みについては、ファミリーマート全店への順次導入も検討している。

Telexistenceは、ローソンにもModel-Tを投入予定で、9月から「ローソン Model-T 東京ポートシティ竹芝店」をTelexistenceの子会社が直接加盟店オーナーとして運営。日常的に商品陳列業務を実施する。