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三菱UFJ、新型コロナ治療薬開発に100億円ファンド

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、治療薬・ワクチンの研究開発等の支援を目的とした100億円規模の投資ファンド立ち上げを検討。また、グループ6社より学生の進学・生活および芸術活動の継続等に対し最大総額20億円を寄付・支援する。

活動自粛をはじめとする感染拡大防止措置の長期化に伴い、社会・経済に広範かつ甚大な影響が生じていることを受けての決定。同グループではこれまでも、日本赤十字社への5億円の寄付を、4月に決定している。

投資ファンドは、医療産業支援が目的。新型コロナウイルス感染症により顕在化した社会課題の解決に資する、治療薬・ワクチンの研究開発・製造に取り組む企業等を支援する、100億円規模の投資ファンドの立ち上げを検討する。

20億円の寄付を実施するグループ6社は、MUFG、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJニコス、アコム。

学生の進学・生活に対する寄付・支援は12億円。「日本学生支援機構」および「あしなが育英会」に対し、それぞれ5億円、計10億円を寄付し、コロナ影響等の経済的理由で進学を諦めたり、病気や災害等で親を亡くした子どもたちを支援する。

また、学生にアルバイトの場を提供することを目的に、非対面アンケートやインタビュー調査を実施。若者のニーズを収集し、新商品・新サービスの開発に活用する活動に、2億円を投じる。

そのほか、芸術活動の継続への支援を目的に、「日本オーケストラ連盟」に対し、3億円を寄付。さらに同社サービス利用者とともに取り組む寄付・支援の枠組みとして、インターネット取引(三菱UFJダイレクト等)の利用に応じ、日本赤十字社等の医療関係機関に対し、最大5億円を寄付する。