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セブン、新食品スーパー「ヨークフーズ」1号店。首都圏食品戦略

セブン&アイ・ホールディングス傘下のヨークマートは、新たな食品スーパーマーケット「ヨークフーズ」の1号店を、5月13日に千葉県市原市にて、ちはら台店としてオープンする。

同店舗は、セブン&アイ・ホールディングスがグループの成長戦略の要と位置付ける「首都圏食品戦略」の具体的施策として開店するもの。今後、首都圏における食品スーパーにも同様の屋号を付し、展開を進めていく。

また、セブン&アイ・ホールディングスは、6月1日にヨークマートの商号を「ヨーク」に変更することとなっており、ヨークとして新たな首都圏における食品マーケット戦略を策定。新規の出店や既存店の店舗改装のほか、生鮮3品のプロセスセンターやデリカ・惣菜のセントラルキッチンに、セブン&アイグループの持つインフラを活用する。

ヨークフーズちはら台店では、店内製造のオリジナル商品、ミールキット、地元アイテムによる品ぞろえなどで地域のニーズに応えるほか、環境への取り組みも推進。

ヨークフーズちはら台店 売り場レイアウトイメージ

1つ目が、包装フィルム(ノントレー)加工による商品販売。インストア加工の鶏肉商品をノントレー仕様で販売することで、プラスチック排出量および家庭ごみ削減につなげる。また包装フィルムをまな板代わりに使用できることもメリットとしている。

2つ目が、扉付き冷蔵ケースの導入。飲料販売什器に扉付き冷蔵ケースを導入することで、オープン型の冷蔵ケースに比べ電気使用量が削減でき、省エネ効果が見込めるという。また、冷気が漏れないことで空調循環が効率化され、売場の冷え対策にも効果的とする。

3つ目が、男子用トイレへの「無水小便器」の導入。無水小便器とは、メーカー独自の特殊カートリッジ式トラップを取り付けた、水を流さずに洗浄できる小便器。メーカー品比較対比で、1回の洗浄につき2.2Lの水道水を使用していたものをゼロにし、水無しで臭気も抑えることができるという。

4つ目が、リサイクルステーションの設置。店頭に設置したリサイクルステーションで古紙・段ボール・ペットボトルを回収。古紙・段ボールは全て再資源化し、封筒や食品容器、同一製品へと再生する。ペットボトルは、食品トレーへと再生するほか、グループ実績として、回収原料で作られたオリジナル機能性肌着「セブンプレミアム ライフスタイル ボディクーラー」として商品化している。

無水小便器(左)、およびリサイクルステーション(中、右)

なお、リサイクルステーション設置は、新型コロナウイルスの影響で時期を遅らせて実施する。

ヨークフーズちはら台店の所在地は、千葉県市原市ちはら台南2-32-2 「もりまち ちはら台モール」内。売場面積は1,987m2。営業時間は9時から21時30分。