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日本交通、タクシーでステーキ配達。高額商品でも配送料一定

日本交通は、都内タクシーを使ったフードデリバリーの取り組みを開始した。「ウルフギャング・ステーキハウス」などと提携し、期間は5月13日まで。配送エリアは東京23区・武蔵野市・三鷹市(店舗によって異なる)。利用料金は料理代金+デリバリー代。タクシーによるデリバリーサービスは都内初としている。

一般的なフードデリバリーサービスは、商品金額に対する割合で手数料が決まるため、高額な商品ほど高くなってしまう。タクシーを利用したデリバリーでは、距離と時間で配送料が決まるため、高額な商品でも一定の配送コストに収まるのが利点という。

新型コロナウイルスの影響による自粛要請に伴って増加している飲料・食料等の配送ニーズに対し、国交省が4月21日に、タクシー事業者による有償貨物運送を特例的に認めたことから始まった取り組み。緊急事態宣言期間とその調整期間に限り認められている。

また、国税庁は4月9日に、期限付き酒類小売業免許を最大6カ月間、飲食店への救済措置として認める取り組みを実施。テイクアウト店舗として酒類の販売も可能になっている。

対象は、ミシュラン星付きの中国料理・麻布十番「富麗華(ふれいか)」と、ニューヨーク発祥のステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス by ウルフギャング・ズウィナー」の2店。

富麗華では、港区外への配送をタクシーで提供。メーター料金+予約迎車840円で配送する。メニューは、「焼き物入り前菜セット」が2名分5,000円、「お惣菜セット」が2名分4,000円など。

ウルフギャング・ステーキハウスでは、六本木・丸の内・シグニチャー青山にある都内3店舗が対象で、28日からデリバリーを開始。配送エリアは東京23区で、各店舗からタクシーで約30分圏内。メニュー料金と配送料3,300円(税込)で配送する。5月4日からは、事前決済機能を備えた特設サイトを設置する予定。

同店では、ヴィンテージワインが最大50%引きとなる特別価格販売も実施。一例として、Scarecrow, Napa Valleyが店内価格14万円のところ、テイクアウト価格8万円。Château Mouton Rothschild (Pauillac)が店内価格18万5,000円のところ、テイクアウト価格9万円など。