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外壁や窓で発電する外装システム。カネカと大成建設

T-Green Multi Solarの概念図

カネカと大成建設は、建物の外壁や窓と一体化させた太陽電池モジュールで発電する外装システム「T-Green Multi Solar」を開発した。発電のほか、採光・眺望・遮熱・断熱の各機能と意匠性を備えること、災害時には独立した非常用電源として機能することを特徴とする。

大成建設の建材一体型太陽電池の設計施工ノウハウと、カネカの太陽電池モジュールを組み合わせることで開発。太陽電池モジュールを外装パネル化したソリッドタイプと、窓ガラスと一体化したストライプ状の太陽電池を配置することで透過性を確保したシースルータイプの、2つのタイプがある。

ソリッドタイプは外壁部に使用し、電極線が外観から見えないセル構造。高い意匠性を有する太陽電池としている。

シースルータイプは窓部に使用。複層ガラスとなっており、表裏で同時発電する両面太陽電池を採用。高い透過率を有する太陽電池としている。

ソリッドタイプとシースルータイプの特徴

耐久性については、一般的な外装材と同等とし、太陽電池が外装材と一体化しているため施工性に優れ、発電を30年以上持続できるという。

また、災害による停電時に独立した非常用電源として使用可能。さらに蓄電池と組み合わせることで、使用範囲や期間を自由に設定できる。