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横浜美術館で、作品にスマホをかざすと作品情報を見られるサービス

横浜美術館とNTTテクノクロス、NTT東日本、アクアビットスパイラルズは、美術作品にスマートフォンのカメラをかざすことで作品に関する情報を表示するサービスの実証実験を、横浜美術館の「横浜美術館コレクション展」で実施する。期間は8月5日から9月1日。

実証実験のイメージ

NTTが開発した画像認識AIサービス「かざして案内 for Biz」を活用。来館者自身のスマートフォンを展示作品にかざすことで、作品名や制作年などといった作品に関する情報を画面に表示する。

かざして案内 for Bizとは、案内看板や建物、商品などにスマートフォンをかざすことで、経路案内や観光の詳細情報などをスマートフォンに設定された言語で表示するサービス。「アングルフリー物体検索技術」により、斜めからかざした場合や遮蔽物がある場合でも、対象物の認識が可能としている。

検証する項目は、美術館などミュージアム系施設におけるサービスの有用性と、来館者が利用する際の操作性。

実施場所は横浜美術館(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)の展示室2。開館時間は10時から18時、金・土曜日は10時から20時。対象作品は長谷川潔「花束」、ジョアン・ミロ「花と蝶」など39点。木曜日休館。

今後NTTグループは、実証実験を通じて得られた知見をもとに、画像認識AIサービスの普及拡大を進めるとともに、美術館・博物館におけるICT活用を支援するとしている。

なお、各事業者の役割は、NTTテクノクロスがサービスの提供及び利用状況把握、NTT東日本が通信環境の運用サポート、アクアビットスパイラルズがサービスにアクセスするための「スマートプレート」の提供。スマートプレートとは、QRコード、NFCに対応したクラウドコントロール型の情報配信デバイスで、スマートフォンをかざすと、設定されたデジタルコンテンツを即座に表示する。

実証実験における各社の役割分担