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安全かつ気軽にフェンシング。DNPが「スマートフェンシング」開発

大日本印刷(DNP)は、フェンシング競技を、簡単・安全に楽しめる「スマートフェンシング」を開発し、7月よりサービスを開始する。

フェンシング競技は、日本人選手の国際大会での活躍などもあり、認知度は高い。しかし、学校教育やスポーツ施設などで、フェンシングを体験する機会がほとんどないこともあり、日本の競技人口は約6,000人と少ない。これには、初心者には使用する道具の危険性、難易度が高く、特殊な装備が必要になるなどの要因がある。

「スマートフェンシング」は、年齢や経験等に関わりなく、気軽に、安全にフェンシングが楽しめることを目標に開発。利用者は、柔軟性のある剣と導電性のあるジャケットを使用して、実際のフェンシングの疑似体験をすることができる。

剣にはセンサーを内蔵しており、導電性のあるジャケットに剣の先端が当たることで、センサーが反応して得点が入る仕組み。

フェンシングを誰でも気軽に体験できる「スマートフェンシング」を開発

パラスポーツである「車いすフェンシング」の疑似体験も可能。さらに通常のフェンシングでは1対1の対戦だが、スマートフェンシングは複数の対戦も可能。

DNPは、スマートフェンシングを、顧客や地域住民とのコミュニケーションを深めたい企業や自治体向けに、スポーツイベントのサービスとして提供。ツール、機材のレンタル費用は10万円~、ツール、機材、運営スタッフのイベント運営費用は30万円~。

スマートフェンシングのコンセプトを広めていくための協会の設立を予定。フェンシング以外の競技に展開していくとともに、DNPが行なっているスポーツビジネスと組み合わせ、2022年までに累計で10億円の売上を目指す。