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ドミノ・ピザ、600店舗突破し宅配ピザ日本一に。「デリバリー10分を目指す」

ドミノ・ピザ旗艦店となる銀座店

ドミノ・ピザ ジャパンは、2019年7月2日、国内600店目となる「ドミノ・ピザ 銀座店」をオープンし、「国内の宅配ピザ店舗数と売上がナンバー1となった」と発表した。これを記念して、7月2日から9日までの8日間限定で、「ドミノ・デラックス」または「アメリカン」のMサイズを通常価格1,800円の3分の1となる600円で販売する。

ドミノ・ピザ ジャパン ジョシュア・キリムニック代表取締役

ドミノ・ピザ ジャパンの代表取締役ジョシュア・キリムニック氏は、「店舗数拡大は、ピザが自宅に届くまでの時間を短縮する小商圏化を進めることが狙い。600店は通過点に過ぎず、店舗数1,000店を目指す。まず2020年に700店まで拡大する。また、高品質のピザをお持ち帰り3分、デリバリー10分で届けることを目指した『PROJECT 3TEN』をスタートする」と説明。現在平均21分の配達時間の短縮とさらなる店舗拡大に強い意欲を示した。

PROJECT 3TEN
持ち帰り3分、デリバリー10分

ドミノ・ピザは、1960年にアメリカ ミシガン州で誕生し、現在は全世界85カ国で1万5,900店舗以上を展開する。日本には1985年、恵比寿に第1号店をオープン、「焼きたてピザを30分以内にデリバリーする」ことをアピールし、店舗拡大を進めてきた。

今回、PROJECT 3TENを実現するために、店舗の設備、レイアウト、小さな商圏が必要だと説明する。「当社が日本に進出した時に掲げた、30分以内に商品を届けることは、創業者であるトム・モナハンが掲げた理念だった。しかし、現代では届くまでに30分は長すぎる。これを見直すために、店舗の設備、レイアウト、小さな商圏が必要となる。3段階に分けて変化を進めていく」(キムリック氏)。

商品が届ける時間短縮を進める理由については、「(商品を手にするまでにかかる)時間はおいしさの敵!時間が経つと(料理の)味が落ちる。家庭での料理は出来てから30分放置しない。コーラも開けて30分放置すればまずくなる」とピザの味にかかわる重要な要素だと説明する。

これまでも商品を届けるまでの時間短縮に向けては、注文から20分でピザを届ける「ミッション20ミニッツ」、ピザの温度を落とさないオリジナル保温バッグの開発、住所がわからない場所でもぴったりのポイントに届ける「GPSピンポイントデリバリー」など、様々な施策を展開。5月27日からはネット注文時に、注文者の現在地から来店時間を予測して、到着時間に合わせて焼きたてピザを提供する「ジャストタイムクッキング」も行なっている。

こうした速さを追求しながらも、「お客様との電話での応答、(商品を届けた際の)玄関でのやり取り、店舗でのコミュニケーションといった大切な部分はきちんとゆっくり行なっていく。質を維持しながら、速さを追求していく」と説明した。

600店舗目となる銀座店は、銀座一丁目に開店。宅配だけでなく、テーブル席、カウンター席を設けたイートインができる店舗だ。

レジの後ろにはオープンキッチンで、ピザを調理する様子を見ることができる
600店記念プレートも

配送を行なう自転車、バイクを置くスペースも、単なる駐車スペースとするのではなく、安全、安心に配慮したガレージ「D-PIT」として店内から大きな窓で覗くことができる。現在、配送担当者の安全のためにGPSを用いて、誰が、どれくらいの距離を、何回配送しているのかといった情報を確認することも可能となっているという。

店内にはイートインスペースも設けられ、D-PITの様子が見える大きな窓が設置されている
デリバリーバイクからピザを届けるための自転車が発信
D-PITは単なるバイク、自転車置き場というより、安全を配慮したオシャレなガレージとなっている

「事務所から来た仕事です」

今回の発表会では、吉本興業所属のお笑いトリオ ジャングルポケットが登場。「600円ありがとうセール」を発表した。

ジャングルポケットとキリムニック社長

3人は司会者から、「これぞ、自分がナンバー1だと思うアピールポイントはどこですか?」と訊かれると、おたけさんは「結婚予定」とアピール。先日、「ロンドンハーツ」の中で公開プロポーズを行なったが、「実はお父さんからおたけNGが出ていて、まだ結婚が正式に決まっていない」ことを明らかにした。これを訊いた他のメンバーからは、「テレビで公開プロポーズをして、お父さんに反対されてNGは聞いたことがない!」「業界初として逆に話題になる」と煽られたが、業界初になることは望んでいない様子。

太田博久さんは、「ジャングルポケットのネタを作り続けている。」とアピール。これは先日放送されたアメトーークでも取り上げられていたが、この日も「ネタを書いているのは俺ですから!」と改めてアピールした。

斉藤慎二さんは、「俳優の仕事を頑張っている!」とアピールしたが、「コンビでやっている話しじゃないのか!」とのツッコミを受けた。が、「最初から僕は俳優志望でしたから」と臆さずにアピール。実際に、ドラマや映画に俳優として起用されることも増えているそうだが、「変質者や異常者の役が多い」と苦笑いしながら明らかにした。

この3人のアピールを見たキリムニック社長が選んだナンバー1は太田さん。真面目にトリオのネタを作り続けていることが評価された。

会見終了後の囲み取材では、現在の騒動の渦中である吉本所属の芸人ということで、「今回の仕事は事務所からですか? まさかキリムニック社長から直で頼まれたということはないですか? 」という質問も飛んだ。この質問には3人も苦笑いしていたが、「これはちゃんと事務所から来た仕事です。逆に社長から直で頼まれた仕事なら、すごい人脈を持っていることになりませんか?」と太田さんが切り返し、記者を笑わせた。