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ビル外壁タイルの劣化を点検する自走式ロボット「ブルークローラー」

東京ガスエンジニアリングソリューションズと東京理学検査は、マンションやビルなどの建物の外壁タイルの剥離状態を診断する新ロボット「ブルークローラー」を共同で開発した。ブルークローラーを用いた外壁診断サービスを提供する。

「ブルークローラー」による壁面タイルの検査の様子
イメージ図

ブルークローラーは、屋上から垂らしたロープを伝って、建物の壁面を自走。建築仕上診断技術者の操作により、打音検査で外壁タイルの状態を診断する。自走式ロボットでの検査が可能になったことで、建物の大規模修繕に先立つ外壁の劣化診断を低コストで行なえるとしている。

「ブルークローラー」による外壁診断の流れ

これまで、外壁タイル剥離の点検はゴンドラや足場を用い、建築仕上診断技術者によって打音検査が行なわれてきたが、安全確保、居住者のプライバシーの懸念、高額の検査費用などが課題とされてきた。

また、建築基準法「特殊建築物の定期調査」において、マンションやビルなどの「外壁タイル剥離」の診断が義務化されたが、タイルの剥離による事故は継続して社会問題となっている。

両社は、建物の老朽化増加が見込まれる今後、外壁タイルの剥離診断を高精度に実施することで修繕積立費用の支出を抑えた建物の老朽化対策を目指す。