ニュース

アイリスオーヤマが“黒物家電”参入。4Kテレビ発売で、総合家電メーカーを目指す

アイリスオーヤマが、テレビなどの黒物家電に参入する。収納用品やペット用品に加え、照明やエアコンなどの白物家電を強化してきた同社だが、「総合家電メーカー」を目指し、11月22日からテレビ7機種を発売する。価格は49,800円~148,000円。

アイリスオーヤマ「LUCAシリーズ」

アイリスオーヤマは、収納用品やペット園芸用品、生活家電や調理器具、照明など幅広く製品展開している。これまでも家電は手掛けてきたが、生活家電(白物家電)が中心で、映像機器、音響機器、情報家電などの「黒物家電」は展開していなかった。

しかし、中期経営計画で掲げた「2022年グループ売上高1兆円」の実現のために、一層の事業のグローバル展開と総合家電メーカーとしての利益拡大が課題とし、同社の「大阪R&Dセンター」の家電開発や品質管理のノウハウを活用した「黒物家電事業」への参入を決定した。

大阪R&Dセンターは、大手家電メーカー出身の技術者を積極的に採用することで技術を蓄積しており、また、11月末には、アイリスグループの新たな研究開発拠点として東京都港区に新オフィス「アイリスグループ東京本部(東京R&Dセンター)」を新設。従来の国内研究開発拠点である宮城県角田市と大阪市の2つの事業所に加え、LED照明と家電製品の研究開発拠点を東京に新設することで、新商品開発力の強化を図っていく。

11月22日から発売する4K対応テレビ「LUCAシリーズ」は、見たままの自然な色合いを忠実に再現する独自のチューニングなどを行ない、65型「LT-65A620」、55型「LT-55A620」、49型「LT-49A620」、43型「LT-43A620」の4モデルを発売。価格は79,800円~148,000円。別売USB HDDへの番組録画にも対応する。

アイリスオーヤマでは、「総合家電メーカー」を目指し、国内家電市場の変化を的確に捉え、多様な消費者の快適生活の支援を通じて、家電事業の拡大を目指すとしている。

テレビの機能詳細は、AV Watchで紹介している。

AV Watchで詳しく読む

なお、「黒物家電」は、生活家電と異なり、テレビやオーディオ機器など、娯楽性の高い家電製品に使われる言葉。洗濯機や冷蔵庫などの生活家電がかつては白色が中心だったことから「白物家電」と呼ばれることに対し、テレビやオーディオなどは黒を基調とした製品が多いことも「黒物家電」の由来とされる。ただし、明確な定義があるわけではない。