たのしいAQUOS PHONE

やっぱり気になるプライバシー、AQUOSでガード!! Part.1

2014-07-23 Reported by 法林岳之

あらためて説明するまでもないけど、スマートフォンにはさまざまなデータが保存されている。電話帳や発着信履歴に始まり、メールや写真、ブックマーク、オンラインストレージ、SNSなど、スマートフォンを使い込んでいくほどに、大切なデータが増えてくる。何もやましいことはないにしても、スマートフォンの中身はあまり他人にのぞかれたくないものだ。

ふとした瞬間にスマホのデータをのぞき見られるかもしれない……?

パターン入力の軌跡は無効に!

こうしたスマートフォンに保存されているデータを守るために、多くの人はスマートフォンにロックをかけている。Androidプラットフォームで利用される画面ロックとしては、パターンやPINコードなどが一般的だけど、これらのうち、ちょっと注意したいのがパターン入力を使う場合。

パターンを入力するとき、皮膚の油分などで指先でなぞった跡が画面に残るのは気をつけたいけど、もっと基本的なのがパターンをなぞったときに画面に表示される『軌跡』。パターンを入力するとき、出荷時設定では軌跡が表示されるため、パターン入力時の指の動きが見られていなくても入力直後の確認画面を見られてしまうと、パターンが周囲の人に見えてしまう可能性がある。

パターン入力は、そのままだと実は軌跡が丸見え

こうした状況を避けるため、設定画面の[ロックとセキュリティ]を表示し、「パターンを表示する」のチェックを外しておく。ちなみに、AQUOS Xx SoftBank 304SHは設定画面のメニュー構成が若干、違うため、設定画面で[その他の設定]-[ロックとセキュリティ]を表示して、設定する。

軌跡を表示しないと、多少入力しづらくはなるが、のぞき見られる心配は減る

電話帳をアプリからがっちりガードする「電話帳アクセスモニター」

スマートフォンに保存されているデータは、周囲の人だけでなく、インストールしたアプリなどから参照されるケースも多い。なかでも電話帳は、SNSに登録したときなど、ユーザーがあまり意識しないままにアップロードしてしまい、あとあと面倒なことになるケースも少なくない。

そこで、AQUOSスマートフォンには「電話帳アクセスモニター」という機能が搭載されている。なんらかのアプリから電話帳データへのアクセスを検出し、画面に通知したり、アクセスの許可/禁止を設定できるわけだ。電話帳アクセスモニターを使うには、AQUOS ZETA SH-04FとAQUOS PAD SH-06Fが設定画面の[ロックとセキュリティ]、AQUOS SERIE SHL25は設定画面、AQUOS Xx SoftBank 304SHは設定画面の[その他の設定]に[電話帳アクセスモニター]があるので、その項目を選ぶ。電話帳にアクセスするアプリの一覧が表示されるので、アプリごとに許可と禁止を選び、通知の有無を設定するわけだ。どのアプリに許可を与えるのかは使う人次第だが、本来、電話帳にはあまり関係ないはずのアプリも含まれていることがあるので、ひと通りはチェックしておくとベターだ。

電話帳アクセスモニターの設定画面で、モニタリングしたいアプリを設定(画面はSHL25のもの)

アプリが電話帳にアクセスした場合はステータスバーに通知が。アクセスそのものを禁止することもできる(画面はSHL25のもの)

着信をのぞき見られるのを防ぐ「シークレット設定」

「シークレット設定」では、シークレット属性を設定した特定の連絡先からの着信を隠すことができる。普段はシークレットモードで利用しておき、一時的にシークレットモードを解除したいときは、画面最上段から下方向にフリックしてステータスパネルを表示し、右上のスパナのアイコンをロングタップすると、暗証番号の入力画面が表示されるので、暗証番号を入力する。再びシークレットモードに切り替えたいときは、一度画面オフにすればいい。

連絡先をシークレット設定しておけば、着信時に顔写真や名前が表示されなくなる(画面はSHL25のもの)

もう少し手軽な方法としては、グリップマジック対応のAQUOS ZETA SH-04FやAQUOS SERIE SHL25に限られるけど、「着信時簡易シークレット」も便利だ。着信があったとき、上述のシークレット設置同様、画面には電話番号のみが表示されるが、端末を手に持ち、グリップセンサーが反応すると、相手の名前などが表示されるという機能だ。

設定は電話アプリを起動した状態でメニューキーを押し、表示されたメニューから[通話設定](AQUOS SERIE SHL25では[設定])を選び、通話設定の画面で[着信時簡易シークレット]にチェックを付ける。家族や恋人など、ちょっと特別な存在の人からの着信だけでなく、ビジネスでも周囲の人に誰からの着信かを知られたくないときにも役立ちそうな機能だ。

着信時簡易シークレットを設定すると、着信した直後は番号のみ表示され……

端末を握ると顔写真や名前が表示される。グリップセンサー搭載機種が対応する


法林 岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8.1」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-01F 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるゼロからはじめるタブレット超入門 Android 4対応」「できるポケット au Androidスマートフォン 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるWindowsタブレット Windows 8.1 Update対応」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら