たのしいAQUOS PHONE

新しいFeel UXを自分好みにカスタマイズ

2014-07-18 Reported by 法林岳之

スマートフォンの使い勝手を大きく左右するホームアプリ。どんな画面で構成するか、アプリをどのように起動できるようにするか、ウィジェットをどう扱うかなど、それぞれのホームアプリごとに考え方があり、使い勝手も少しずつ違っている。端末メーカーや携帯電話事業者が開発したホームアプリに加え、Google Playでも数多くのホームアプリが公開されており、これらを入れ替えることで、自由に使い勝手を変えることができる。Androidプラットフォームを採用するスマートフォンの特長であり、面白さのひとつとも言えそうだ。

ここ数年、シャープ製スマートフォンでは各携帯電話事業者が提供するホームアプリとは別に、「Feel UX」というホームアプリが採用されてきた。縦方向にスクロールする複数のシートで構成され、ショートカットやウィジェットを効率良くレイアウトできるという特長を持ち、はじめてのユーザーや他のプラットフォームのスマートフォンを利用していたユーザーでもスムーズになじむことができると言われてきた。

そのFeel UXの新バージョンが今夏のAQUOSシリーズ各機種に搭載され、一段と洗練された使い勝手を実現している。

まず、基本となるシートは、従来の「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」から「デスクトップ」「アプリ」の2つのシートにまとめられ、左右にフリックすることで、それぞれのシートを切り替えられるようにしている。それぞれのシートは縦方向にページ単位でスクロールすることができ、デスクトップシートにはショートカットやウィジェットをレイアウトすることができ、アプリシートにはインストールされているアプリが並ぶ。

「デスクトップ」シートには、アプリのショートカットやウィジェットを並べられる(画面はSH-04Fのもの)

「アプリ」シートにはインストールされたアプリが並んでいる。並び替えやフォルダ作成も可能(画面はSH-04Fのもの)

! ※ドコモやauの端末は左が「デスクトップ」シート、右が「アプリ」シートとなっているが、AQUOS Xx SoftBank 304SHだけはシートの位置が逆で、左が「アプリ」シート、右が「デスクトップ」シートとなっている

デスクトップシートとアプリシートに表示されているアプリやショートカットは、ロングタッチして、他のアイコンにドラッグすることで、フォルダを作成できる。アプリが増えてきたときは、よく使うアプリや同じジャンルのアプリ、用途別などで、アプリやショートカットをフォルダにまとめておくと、わかりやすい。各シートのページの並べ替えも可能で、各シートの何も表示されていないところをロングタッチし、表示されたメニューから「ページ並替え」を選ぶと、ページの位置を移動できる。同様の操作から、壁紙も変更することが可能だ。

フォルダを利用してアプリを整理(画面はSH-04Fのもの)

ページの並び替え(画面はSH-04Fのもの)

また、いずれかのシートを表示した状態で、メニューキーをタップし、表示されたメニューで[ホーム設定]を選ぶと、Feel UXの設定をさらにカスタマイズすることができる。たとえば、レイアウト設定では各シートに並べられるアイコンを「Simple」「3×4」「4×5」「5×6」から選ぶことができるが、画面サイズの大きいAQUOS PAD SH-06Fなどでは一画面に多くのアイコンを表示できる「5×6」を選んだり、スマートフォンやタブレットがまったくはじめてのユーザーは、デスクトップシートを表示せず、かつアイコンや文字を大きく表示する「Simple」を選ぶと便利だ。

「ホーム設定」からFeel UXの設定をカスタマイズ(画面はSH-04Fのもの)

画面に並ぶアプリの数をカスタマイズできる(画面はSH-04Fのもの)

そして、新バージョンのFeel UXで、なかなか便利なのがドック機能だ。戻るやホームなどのアイコンの真上に位置する画面下段に、常に表示できるアイコンを設定できるというもので、よく使うアプリやショートカットを登録しておくことができる。このドック機能は前述の「ホーム設定」で表示のON/OFFを設定することができ、表示するアイコンはアプリのアイコンを並べ替えるときと同様の操作で位置を変更することもできる。すでにドックに設定されているアイコンに他のアプリやショートカットのアイコンを重ね合わせて、フォルダを作成することも可能だ。

ドックなし(画面はSH-04Fのもの)

ドックあり(画面はSH-04Fのもの)

Feel UXは他のホームアプリに比べ、少し独特のレイアウトで構成されているため、最初は戸惑う部分があるかもしれないが、実際に使ってみると、全体的にシンプルな操作体系で、はじめてのユーザーでもなじみやすい印象だ。まずは使いはじめてみて、少しずつカスタマイズしながら、自分好みのFeel UXに仕上げていって欲しい。もし、Android標準に近いユーザーインターフェイスが欲しいときは、Playストアから「SHホーム」をダウンロードすることも可能だ。

SHホーム(画面はSH-04Fのもの)

アプリ一覧がカテゴリー別になっており、目当てのアプリを探しやすい(キャリアごとにカテゴリや表記は異なる。画面はSH-04Fのもの)


法林 岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8.1」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-01F 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるゼロからはじめるタブレット超入門 Android 4対応」「できるポケット au Androidスマートフォン 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるWindowsタブレット Windows 8.1 Update対応」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら