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MP3じゃないシリコンオーディオ
〜ソニー メモリースティックウォークマン NW-MS7〜


■ MP3じゃないシリコンオーディオ

ソニー NW-MS7
標準価格45,000円。著作権保護技術“MagicGate”採用の「MG メモリースティック」対応シリコンオーディオプレーヤー。音声圧縮技術は独自の「ATRAC3」を採用している

 イキナリだが、今回はソニーのメモリスティックウォークマンことNW-MS7にトライしてみた。NW-MS7は、いわゆるひとつのシリコンオーディオであり、今後のぼくらの明るいミュージックシーンを支えるかもしんないと言われているMP3に真っ向から立ち向かうATRAC3を圧縮方式として採用し、同時にOpenMGというミュージシャン等の権利をビシッと守る著作権保護技術を使ったうえに、さらにMagicGate対応のメモリスティックを用いることでMP3の世界にありがちな著作権的諸問題をスパーンと解決した、ソニー独自の新機軸音楽プレイヤーだと言えるが、細かいコトは抜きにして、とりあえずその使用感などを。

 まずこのNW-MS7、初めて触って驚いたのは、やはりそのサイズ。写真などで見た印象よりふたまわり小さい感じ。一連のMP3プレイヤーもちっこいが、こちらもコンパクト。このサイズで60〜120分ぶんのHi-Fiオーディオを楽しめるなら、かなりイイじゃんって感じ。

 それから、やっぱり意外なのは、バッテリーがリチウムイオン充電池だという点。満充電で連続再生約4時間というのは、かなり使いでがあるとは思う。通学・通勤時に使用するには十分余裕があると言えよう。でも、アルカリ電池とかニッケル水素電池とかが使えれば、例えば64MBのMGメモリスティック数枚を持って旅に出るってコトになったとき、やっぱり結局ACアダプタ必要なのかよって感じで、なんかこう、ポータブルオーディオとして既存製品に負けてる感じがして残念感アリ。まあ、フツーに使うぶんにはバッテリー問題はないんですけどね。バッテリーが交換できないようになってるっぽいので、ちょっと気にしたりしてみました。

 あと、イキナリ書いてしまうが、操作感は上々。ポータブルオーディオを作り慣れてるメーカーだけあって、ジョグダイヤルの操作性、各ボタンの誤動作を防ぐ凹み、メニュー表示・操作の簡単さは秀逸。オーディオ機器としては大合格って感じのデキである。


■ ソフトウェア

OpenMG JukeBox
OpenMG JukeBoxの画面

 NW-MS7は、サウンド専用のプレイヤーだ。ていうか前述のとおり、ソリッドステートでポータブルなシリコンオーディオだ。なので、使うにはまず、NW-MS7にサウンドデータっていうか曲っていうか音楽そのものを入れる必要がある。で、その時に使うのが、本体付属のUSBアダプタと、やはり付属のUSBケーブルと、もちろん付属のOpenMG Jukeboxというソフトウェアと、全然付属してないUSBポート付きWindows98マシン。つまりはUSB経由でパソコンから音楽を入れて使うプレイヤーなのだが、やっぱりこーゆー装置はUSBですな。もうシリアルとかパラレルとかはダメと言えますな。

 さて、パソコンとNW-MS7をUSB接続したら、今度はOpenMG Jukeboxで、どのサウンドデータをNW-MS7に入れるかだ。OpenMG Jukeboxで扱えるサウンドデータ(音楽)は、ネット経由等のEMDサービスで入手したもの、音楽CDのもの、MP3やWAVファイルなどのもの。パソコン上に入ってくる(あるいはある)ミュージックソースならたいてい、NW-MS7に転送できることになる。

 俺の場合は、手っ取り早く手持ちのCDの曲を、NW-MS7に転送して使ってみた。

 その手順は簡単で、まずOpenMG Jukeboxを起動。CDから録音のアイコンをクリックすると、OpenMG Jukeboxのリッパーが立ち上がる。適宜好きな曲を選んで録音を開始すると、NW-MS7に転送可能なデータが出来上がる。そしたら転送したい曲を選んで転送ボタン一発で転送終了。あとはNW-MS7で音楽を楽しむだけ。非常に簡単なのであった。ついでにWAVファイルやMP3ファイルをNW-MS7に転送してもみたが、やはり同じく簡単だった。ただ、どのソースをNW-MS7に転送するにしても、最終的にはソースをATRAC3に変換することになるので、それなりの時間はかかる。ついでに、パソコンからNW-MS7にデータを転送するのにも時間がかかる。このあたりは、WAVファイル等をMP3ファイルにエンコードしたり、MP3ファイルをMP3プレイヤーに転送するのと同じ、わりとかったりい感覚だ。

 メモリスティックを使ったプレイヤーなんだから、USB接続で転送するんじゃなくて、PCカードアダプタかなんか使ってパソコン上で直接メモリスティックにデータを書き込めば!? とか思ったが、そこは音楽著作権を守りまくるスタンスの製品。OpenMG Jukeboxを使ってUSB接続で転送するやり方以外でのデータ転送方法はないようだ。また、サウンドデータは、OpenMG Jukeboxを使って、3回までNW-MS7に転送できる。それ以上はダメ。違法コピー防止策だ。

 なお、パソコンからNW-MS7へ転送したサウンドデータを、NW-MS7からパソコンに戻せば、この“残り転送可能回数”が“戻した分だけ”増えるようになっている。だが、パソコンAからNW-MS7へ転送したサウンドを、今度はNW-MS7からパソコンBに転送するようなことはできない(転送できても再生できないらしい)。この他にも、著作権保護上、細かな制限がイロイロあるのだが、まあ、正規のルートで入手した音楽を、NW-MS7とOpenMG Jukeboxと1台のパソコンの組み合わせて扱う分には特に不自由な点はない。


■ 音はどんなか!?

ボリューム調整やヘッドフォン端子などは本体上部にアリ

 MP3では、そのサウンドの善し悪しを決めるのは、プレイヤーじゃなくてエンコーダの特性やビットレートだった。いいエンコーダを使って、高いビットレートでエンコードすれば、ほとんどCDとおんなじと言えるほどのクオリティのMP3サウンドを楽しめた。ではNW-MS7はどーなのかと言えば、結論から言って、MP3ほどはサウンドのクオリティに関する自由度はない。

 NW-MS7の場合、各種サウンドソースをNW-MS7に転送できる状態のファイル(ATRAC3ファイル)に変換する時、ATRAC3のビットレートを3種類(66kbps,105kbps,132kbps)の中から選べる。このビットレート、デフォルトは105kbps。より良い音質を求めるなら132kbpsを選び、音質よりも録音時間を優先する場合は66kbpsを選ぶということになる。

 これら3種類のビットレート、高いのとフツーのと低いのとでは、どんなふうな違いが出るのか? その辺をぜひ知っていきたい!! ということで音質の実験開始。KRAFTWERKのPOCKET CALICULATORという曲を、それぞれのビットレートでATRAC3にエンコードし、その違いを比べてみた。

 KRAFTWERKのPOCKET CALICULATORを使うのは、もうこの曲が大好きってわけではない(大好きだが)。曲の冒頭のシンセサイザーの高音と人の声の中音、それから序盤のドラムの音、これらの音がどれもわりと透き通った音なので、歪みが出ればすぐに気づけるからだ。MP3のビットレートの違いを実験した時もこの曲を使ったが、しっかりとビットレートの違いによる音質の差を聞き分けられた。というわけで、今回もこの曲を。

 で、結論を言うと、どのビットレートでもあまり大きな音質の差は出なかった。66kbpsでのエンコードと132kbpsでのエンコードを比べても、ビシッとハッキリわかるような音質の違いは聞こえてこない。まあ、じっくり聞けばわかるのだが、あまり気にならない程度の差でしかなかった。

 また、これは俺の聞こえ方とか、選んだ曲によっても違うと思うのだが、ATRAC3のこれらのビットレートでのサウンドは、あんまり音が良くないような印象がある。CDと聴き比べればやっぱり確実に音質が劣化している感じ。例えばドラムのシンバル系の音は濁るし、シンセ系の音も透明感が失われるし、肉声のツヤというか豊かさというか奥行き、もわりとなくなる。個人的には、MP3の高ビットレートでのエンコードの方がイイ音に感じる。

 まあこれは、かなりイジワルなスタンスでじっくり聴いてのこと。雑音の多いお外で聴く分には上記のように“音質が悪い”ということを感じない場合がほとんどだと思う。ポータブルオーディオとしては十分イイ音だと言える。



■ 普及すれば……

製品パッケージの内容。本体のほか、CD-ROMやアダプタ、USBケーブルなど。ある意味、付属品が多いというのは使い方がまだ複雑ということでもある(もっとも、使い方が複雑なのにロクなマニュアルもない輸入品のたぐいもたくさんあるが)

 ハードウェア・ソフトウェアの操作感、モノとしてのおもしろみ、それからシリコンオーディオの利点(サイズとか音飛びがないとか再生時間とか)など、こういった機器を見る観点はいろいろある。が、一連のMP3プレイヤーにせよ、NW-MS7にせよ、現時点ではおおよそだいたいおんなじって感じがする。

 現時点では、結局、曲をダウンロードするとか、CDからエンコードするなどの、これまでの“音楽を聴く行為”にはなかった面倒があるわけだ。MP3もコレも、オーディオ機器としては、決定的な面倒さがある。パソコンが要るってコトだ。音楽を聴くためだけにパソコンなんか起動したくないってのが多くの音楽ファンの本音っていうか人類共通の感覚という気がしてならない俺は、やっぱり現状のままだとシリコンオーディオってのは頭打ちしまくりだと思うのだ。

 ということで、今後に注目したい。街角のあちこちにサウンドデータの自動販売機ができるとか、そこまで行かなくてもCDショップに行けばMP3なりATRAC3なりのデータも売ってるとか、そんなふうに手軽にサウンドソースを買えたり貰えたりするようにならない限り、やっぱり一連のシリコンオーディオはパソコンユーザーのオモチャ止まりだという気がするのだ。現状だと、結局はCDより音悪いし、CDより手間がかかるし、CDより全然マイナーなのだ。

 願わくは、例えばNW-MS7とcdmaOneとかがつながって最新の曲をいつでもどこでも買えるようになるとか、衛星放送のペイチャンネルで曲のデータをゲットできるとか、曲入りメモリスティックがコンビニで売られるとか、そーゆー楽勝感といつでもどこでも感が混在する状態になって欲しい。そういう観点で言えば、やはりソニーって勢いがあるし、ハードウェアもコンテンツも両方あるメーカーなので、もしかしたらNW-MS7が一連のMP3モノを淘汰する起爆剤なのかもという気がしなくもない。

 ともあれ、俺としてはもうしばらく静観したい気持ちである。NW-MS7、完成度も使用感も非常に上々かつグレートなのだが、やっぱり俺としてはまだCD聴いたりCDをMDに録音して楽しむ方が性に合ってる感じである。


◎関連URL
メモリースティックウォークマン「MW-MS7」のニュースリリース
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/199909/99-0922B/index.html
「MW-MS7」製品情報
http://www.sony.co.jp/soj/walkman/mswm/

(スタパ齋藤)
2000/01/31


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