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MDなんですよビデオなんですよ!!
〜ソニー MD DISCAM


■ MDのビデオなんですよ!!

ソニー MD DISCAM(DCM-M1)
標準価格25万円。世界初、MDビデオカメラ。Java搭載で、コレ1台で編集までできてしまう

 今回は、世界初のMDビデオカメラこと、ソニーのMD DISCAM(DCM-M1)のコトを。例によって、MD DISCAMの概要についてはソニーのWebサイトを参照していただきたい。それから、MD DISCAMの概要をすでに知っているけどもっと細かいコトが知りたいという方は、MD DISCAMに関するFAQをご覧いただきたい。ちなみにこのFAQ、MD DISCAMのいろんな技術的側面がわかると同時に、ある種、なんか、こう、記者発表会でのメーカー技術陣vsツッコミを入れる記者の群れ、みたいな感じで妙におもしろいんですけど。

 さて、この、MD(正確にはMD DATA2)に動画を録画するという世界初の製品、俺としては、もうすげー衝撃を受けているのである。MDに動画を記録するとか、それが製品化されて発売されたとか、そういう技術的なコトとか市場的なコトとかは、近頃ではそんなに衝撃的ではない。MDサイズで連続再生十数時間とかいうMDプレイヤーがあったり、メディアがDVD-RAMのビデオデッキがあったり、もうすぐウェアラブルコンピュータなんて時代なのだ、別にMDに動画が録画できても驚きゃしねえよ、と。

 だがしかし!! 俺はやはりこの製品を手にとって見るといつも、ある種の衝撃を感じざるを得ない!! 本当なのか!? 俺がMD DISCAMを手にしているのは、本当に現実なのか!? と。

 MD DISCAMをいじくっていると、俺の頭の前方左斜め上約30cmくらいのところを、俺の記憶が走馬燈のように駆けめぐる。あ、ところで、走馬燈って最近全然現物見てないんですけど。どんなカタチでしたっけ? ていうかもうそろそろ死ぬ間際に走馬燈とかってコトでもなくなってきたので、例えば遊び人系のひとは「記憶がミラーボールのように流れていく」とかにしてオタク系の人は「記憶がQuickTimeムービーのように連続再生される」とかにする案に一票。で、えーと、何の話でしたっけ。あ、そうそう、MD DISCAMをいじってると記憶がアレするってナニである。

 まず思い出すのは、トランジスタラジオを組み立てたこと。ハンダごてで火傷しつつ、今じゃ256円でも売れなさそうなラジオを組み立てた子供の頃。そしてカセットテープレコーダーの前にレコードプレーヤーを置き、息を殺しつつ、レコードの曲をテープにダビングしてたらあーもーちょっとクシャミとかしないでよー録音中なんだからーみたいな時代。

 それからコピー機みたいにデカいVHSビデオデッキが現われ、わぁすごいなぁおんなじテレビ番組を何度も観られるなんて〜と喜んでいたのも束の間、この驚異的な映像保存装置がカメラと合体してカムコーダとなったと思ったらカセットテープサイズのメディアこと8mmビデオが登場して“8mm”と言えばフィルムじゃなくてビデオのコトになっちゃってあーあとか思ってたらデジタルビデオでウソ何このちっこいテープしかも映像超キレイじゃんと感じているそばではDTVが現実的になってきたと思ったら、すぐそこに21世紀。俺はハッと現実に戻るのだ。

 そして、手にしたMD式ビデオを見て、ほんの30年の間に、予想さえしなかったこーゆー製品が出てきたことに驚く。また、たった20年の間に、ビデオが圧倒的勢いで普及して、かつてはバッドジョークだったよーな製品が今ココにあることに驚く。さらに、つい数年前までは「未来には出てくるかも」という製品が出てて、すなわち何年か前の未来がもう来ちゃったということに驚く。

 そう言えば、エヴァンゲリオンっつーアニメが流行った頃、あのアニメに登場するミリタリーオタク少年が戦艦に乗ってギャーギャー言いつつ艦内を撮影していたビデオカメラのメディアはディスクだった。あれを見て俺は「あーゆー製品も未来には……」なんて思ったが、もうその未来が来ちゃったのであった。なるほど最近のSFは消費が早いわけだ、現実の加速度の方が高いんだから。


■ ノンリニアなのに〜

やっぱランダムアクセスはいい感じ!!

 さて、MD DISCAMだが、これはいじればいじるほど、その真の意味が強く感じられるようになる製品だ。と言うのは、俺がいろんな人に「すげーんですよMDなんですよビデオなんですよ!!」と力説しても、わりと多くの人が「でも最大20分なんでしょ〜」とか「けっこうデカいんでしょ〜」とか「高いじゃん」とか、ネガティブな感想しかよこさねえ!! 違うんだよアニキ!! そういうコトじゃねえんだよブラザー!!

 まあ、確かに、“MDをメディアに使ったビデオカメラ”という割には、MD DISCAMは少々サイズが大きい気がするし、標準価格25万円ってのも高い気がするし、1枚のMD DATA2ディスク(愛称はMD VIEWらしいゾ!!)に最大20分(高画質モードだと最大10分)しか録画できないことには、何となく不満げなイメージが漂う。だったら安くて小さいDVカムコーダの方が良くないか!? とも思いがちだ。ていうか、なんか、多くの人にとっては、メディアがテープかディスクかってコトなんか小さなことらしい。シーケンシャルだろうがランダムアクセスだろうがいいみたいだ。が!! 俺は断じて絶対に必ずランダムアクセスなメディアを応援していきたい!!

 なぜ、シーケンシャルな……あ、シーケンシャル/ランダムアクセスっていうよりも、リニア/ノンリニアと言った方がいいのかな。ともあれ、テープは物理的にながーい磁気フィルムの上に直線的すなわちに映像を録画していくし、やはりそのフィルムを直線的に読んで再生するので、リニアなメディアと言える。一方、ディスクは、テープのように直線的にも記録するが、トラック間を横に移動できたりするし、現在のディスクメディアがデジタル指向で使われていて、例えばトラックやセクタなどの概念を持って記録が行なわれているので、リニアではない、すなわちノンリニアだ。

 あーなんか話がややこしくなったが、もう少し。テープだとテープの途中の映像を見るためには、その部分が現われるようにテープを巻く必要がある。データが順繰りに入っているからだ。これがリニアな記憶メディアの効率の悪さである。

 一方、ディスクだと、最初の映像だろうが途中の映像だろうが、すべてディスクの表面に並んでいる。物理的にデータが近くにあるので、どのデータにもスグにアクセスできる。ノンリニアな記憶メディアの効率の良さだ。これはディスクでもメモリでも同様、ランダムアクセス指向のメディアのメリットである。まあ、リニアなメディアの方が機構や制御が簡単とかいうこともあるのだが、使う側としてみれば、どー考えたってノンリニアの方が便利なのである。

 で、そのノンリニアでハンディなビデオカメラが出たというのに、みんな大して喜んじゃいねえのだ。なんか残念。すげーのに。ビデオそのものがガラリと変わっちゃうよーなコトなのに。


■ ノンリニアビデオのおもしろさ

コレ1台で編集もできる。意味もなくイフェクトを使ってモザイクかけてみたり

 さて、MD DISCAMの話を全然せずに余談ばかりだったので、とにかくMD DISCAMのインプレッションを。

 しばらく使ってみて思うのは、まず非常におもしろいということ。ビデオカメラというのは、単に動画が記録できるというだけでおもしろいのだが、MD DISCAMにはさらにその次の次元のおもしろさがある。ひとつは、撮ったビデオを観ることが、よりおもしろくなる。、と言うよりは、ラクになると言った方がいいかもしれない。

 従来のビデオだと、メディアがテープなので、撮った映像は頭から流して観ていくしかない。早送りとか頭出しなんてこともできるが、基本的には頭から順繰りでの再生だ。が、MD DISCAMだと、映像がディスク上にあるので、頭から観ていくという必要がない。

 具体的には、[録画]→[停止]までの1シーンが1トラックとして記録される。再生時には、個々のトラックが画面上にサムネイル表示されるので、それを本体内蔵のペンでピピッとタッチすれば再生が始まる。感覚的には、サムネイルを観て画像ファイルを開く感じ。動画が横並びで現れ、撮った順序は気にせず(つまり巻き戻しなどの操作不要で)好みの動画から観ていけるのが、MD DISCAMのラクなところだ。ちなみに、テープのビデオのように、撮った順からの再生もできるし、トラックの再生順序の入れ替えなどもできる。

 それからもうひとつは、MD DISCAM上で多彩なビデオ編集ができるという点。これは強力で、かつ、便利で、かつ、非常におもしろおかしく楽しめる機能だ。

 編集機能は、大雑把に言えば、音楽MDを編集している時のような感じの編集ができる。動画の時間軸上のトリミングとか、トラック(個々の動画)の結合とか分割とか。いわばビデオ編集の基本的なコトができる。なので、撮った映像の中の不要な部分を取り去って“観るに値する”動画とし、そういう“観るに値する動画”をいくつも作り、並べ替えれば、ホレ、ビデオ作品が完成。こんなコトが1台のMD DISCAM上だけでできる。テープをメディアとしたビデオの場合は2台のデッキがないとできないコトだ。1台だけだと逆立ちしようが分解しようができなかったのである。

 この他の編集機能としては、動画に各種のエフェクト(モザイクやカラー変更やフェードイン・アウトやワイプ等々)をかけることができたり、動画上に落書き(液晶面に直接手書きできる)をかぶせたりテロップ(もちろん日本語/仮名漢字変換ソフトウェアキーボードより入力)を入れたり、新たにタイトル画面を作り込んだり、ちょっとしたDTV的な処理ができる。

 ちなみに、各種エフェクトなどの編集処理は、元の動画データを壊さないでエフェクト類を自由に加えたり除去したりできる“非破壊編集”だ。オリジナルの動画は常にオリジナルのまま存在し、その上にフィルタ的にエフェクトがかかる感じ。なのでDTVと同様に、何度も試行錯誤をしてじっくり編集効果を加味していける。

 ともかく、このくらいの編集機能があると、MD DISCAM上で1本のビデオ作品を創ることも可能だ。ヘタな編集機材を使うよりもずっと簡単かつクイックかつキレイな動画編集ができる。そーゆー方面の学生さんとか趣味の人にはかなりオススメできる編集機能だ。

 今までは、ビデオカメラと言うと、わりと「撮りはするけど大して観ない」とか「編集まではしない」なんて人が多かったと思うが、MD DISCAMならたぶんよりディープかつイージーに撮ったビデオを楽しめるようになると思う。

 ちなみに、MD DISCAM、何とJAVAマシンなのだそうだ。なるほどなんか使った感じがいかにもGUIでコンピュータライク。何と言うか、PDAを使っているような感じで、マニュアルをあまり読まなくてもだいたい使いこなせてしまう操作感がある。


■ 忘れてました、画質のコト

デジカメで撮影したので画質はぜんぜん忠実にお見せできないのである。でも発色がきれいなのはわかるかな?

 機能面ばかりを説明してしまったが、ビデオカメラとしての操作感は、ソニーのハンディカムそのものだ。ビデオカメラを使ったことのある人なら迷わず使える感じ。ただ、編集関連機能は、一般のビデオカメラよりもちょっと複雑という感じなのだが、でもペンを使った画面タッチ方式のGUIなので、前述のようにかなり楽勝で使い進められる。

 それから、肝心な画質だが、これはフツーだが、DVカメラで撮った絵よりはやや落ちる感じがする。DVカメラ(モノにもよるしカメラにもよるが)で撮った映像は、見た目、なんかこうギラギラと鮮明で質感豊かで生々しい。一方8mmビデオカメラで撮った絵は、DVほどはシャッキリ・ハッキリしていなくて、汚くはないけど、なーんかこう家庭用ビデオっぽい感じの画質。MD DISCAMの映像は、ちょうどこの中間あたりという感じ。決してキタナくなはい。正直なところ、思ったよりずっとキレイな映像が撮れている。当たり前の話だが、画像がギクシャクしたりするよーなコトは一切ない。

 でもなんか、こう、映像の善し悪しってのはコトバだとなかなか表現しにくいので、さあどーしよーかなーと思ってソニーの方に「DVとか8mmとかと比べるとどんくらいの画質あるって感じなんですかぁ」とか聞いてみたら、キッパリと「Hi-8相当の画質は確保しております」とのことだった。てなわけで、俺としてはかなりキレイな感じがしたと言えよう。ともあれ、画質が気になる方は、店頭で実際に確かめてみることをお勧めする。

 それから、MD DISCAMは、イーサネットでコンピュータに接続できるという特徴もあるのだが、この点についてはあまり期待しない方がいいと思う。コンピュータに接続して何ができるかと言えば、単に動画の一部を静止画(JPEG)として転送できたり、動画をQuickTimeムービーとして転送できたりする程度。また、QuickTimeムービーとして転送する場合でも、動画としてのクオリティを高くすればするほど転送時間がかかるようになる。また、コンピュータからMD DISCAMに静止画や動画を転送するようなことはどーもできないらしいので、とりわけイーサネットでつなぐ意味があるとは思えなかった。ていうか、やっぱりスタンドアロンでDTVっぽいコトまでできちゃうノンリニアなビデオカメラとして使うのが、安楽だし楽しい。

 それから、MPEG-2だノンリニアだ、ということで、外部からの映像(例えば他のカメラからの出力)を録画できるのかと思っていたら、そーゆーコトは一切できない。このカメラに対しては、アナログだろうがデジタルだろうが、映像信号を直接送り込むことはできない。できるのは、撮った映像を、ビデオ信号として出力することだけ。

 ねーねーどーしてできないんですかぁーせっかくMPEG-2でノンリニアなのに〜、とソニーの人に聞いてみたところ、実は最初はできるようにしていたらしいのだ。試作機にはデジタル入力端子とかまであったらしい。が、著作権方面の問題が出てきそうな雰囲気なので、映像の入力はできないよーにしたとのこと。まあ、MD DISCAMってビデオ作品作れちゃうほどの機能があるので、確かに、いろんな映像を勝手に編集して発表するような事態になるとマズいし、市販ソフトを高画質のままMDにコピーなんてのも危惧されるところ。まあ、残念だが、しょーがないと言えよう。

 というわけで、MD DISCAM、実に感触のいい新機軸ビデオカメラである。これまでのビデオカメラではまったく味わえなかった、新たなビデオの世界が広がる感じだし、映像を扱う機器としての快適さも理想的だし、非常に気に入っている。が、難を言えば、やはり本体サイズがやや大きめな点と、録画時間が短い点、それから値段がちょい高い点。でも、実際使ってみると、それらのことを気にさせないような、実におもしろい世界が広がるので、ネガティブに考えずに、ぜひ一度触れてみていただきたい。


◎関連URL
MD DISCAMのプレスリリース
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/199911/99-1101/
製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/VD/mddiscam/index.html

(スタパ齋藤)
2000/01/11


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