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凄まじい決定打
Apple Cinema Display
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面白いかも切り替え機!!
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これだ!! これで行くゼ!!
IBM SpaceSaverキーボード
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これならスッキリするかも!!
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三菱電機株式会社様、お見逸れしました
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イマイチ整理しきれない俺のケータイ事情
【2000/02/21】
出た!! 最新版広辞苑入りSII電子辞書!!
SII SR900
【2000/02/14】
欲しい!! けど……
ソニー MusicClip
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片手で扱える軽快さはピカイチ!
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【2000/01/24】
全体的にオッケー!! 欲しいかも!!
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MDなんですよビデオなんですよ!!
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すげー楽勝、のメール端末
NTTドコモ エクシーレ
【99/12/20】
初心者にもかなりオススメ
九州松下電器 POCKET・E
【99/12/13】
むむっ!? キレイ!!
富士フイルム プリンカム
【99/12/06】
高速移動中もOK!!
エッジ端末2機種
【99/11/29】
オプションに技あり!!
SONY VAIO PCG-C1XE
【99/11/22】
最近三洋電機がイケてるかも!
SANYO MD-U4
【99/11/15】
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【99/11/08】
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こなれ感高しの新型
ダイアモンド Rio500
【99/10/25】
ちと高いがココが使える!
ソニー DATA EATA
【99/10/18】
これは良い!! と思いました
富士フイルムFinePix1700Z
【99/10/12】
この期に及んでさらなる魅力が!!
東芝AllegrettoM4
【99/10/04】
これなら“使える”パフォーマンス
ソニーPCG-C1XE


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こなれ感高しの新型
~ダイアモンド Rio500~

■ MP3っていきたい!!

Rio 500
ダイアモンドマルチメディア Rio500
オープンプライス(推定小売価格31,800円)。筐体色はこのシルバー・メタリックのほか、ブルー・スケルトンとパープル・スケルトンの3色が用意される。シルバーメタリックは10月中旬に少量出荷開始されたが、スケルトンの2色は11月上旬出荷開始予定

 俺は、マイナス10度くらいでもTシャツと革ジャンのみで活動できる奴であり、逆にプラス25度を超えるともうダメな奴であって、すなわち、寒いの大好き野郎なのだ。だから、このような季節になってくるとにわかに活性が上がり、いつもより余計に活動するようになる。

 さあこれから冬だぜ寒いぜ冷えるぜクールだゼ!! と勢い余り、先日などは思わずソニーのVAIOのC1XEを購入した(このハードウェアについての記事は近々掲載予定)のだが、C1XEをいじくって、ふと、MP3のことを思い出した。C1XEは処理能力も良いが、何と言ってもHDDの容量に余裕がありまくるという点が嬉しい。さあこの巨大な容量を使って何をしようかなーと考えていたら、動画とかサウンドとかのコトが頭に浮かび、そうだMP3でも遊ぼうとか思い、比較的醒めていたMP3熱が再び燃え上がったのであった。

 で、ちょっと気になったのが、Rio500。ダイアモンド・マルチメディアが最近発売した、新しいMP3プレイヤー。64MBのメモリが入ってて、さらに32MBのスマートメディアを挿せば96MBまでのメモリ拡張ができる。そして今度はUSB接続。ふぅ~んMP3プレイヤーって徐々に徐々に良くなる感じだなーとか思っていたら、編集部でコレを購入したというので、さっそく使わせてもらった。


■ こなれ感高しの新型

 さて、Rio500に関する詳細は、WebのRio500紹介ページを見てもらうとして、まずは触ってみた印象から。

 いきなり結論から言うと、なーんかこの製品、すげースムーズに使えた。前のRioもまあこんな感じで特に問題はなかったのだが、よりオーディオ感覚で使えるような印象を受けた。

 例えば、本体にはマルチと呼ばれるボタンがあり、これを使うとフォルダの移動(Rio500はフォルダ単位でMP3データを格納できる)、トラックの選択、音量調整、その他各種設定ができる。またこのボタン、回して押すタイプの、なんつーんでしょう、いわゆる押下可能なジョグダイヤルで、かなりサクサクッと操作できるのである。それから、本体の各種ボタンもそうだが、本体全体のデザインがスッキリとしていて、ポケットラジオっぽい感覚で持てて扱えるのもいい。

 液晶の表示は、現在のところ英語のみの表示となっているが、これがまたなんつーかかなり精細な英文字の表示で、ちょっとカッコいいのである。例えば待機状態では、液晶下側に曲目が出るのだが、小さな文字で“(Kraftwerk)-Dentaku.mp3”などと出る。これはクラフトワークの電卓という曲の時なのだが、この英文字が一行で切替ナシで出てしまうのは、ちょっとイイ感じ。なお、液晶は青いバックライトが点灯する。ちなみに、Rio500はファームウェアを書き換えられるそうで、この“現在のところ英語のみの表示となっている”というコトは、近未来に行なわれるファームウェアアップデートで日本語に対応するかもしれない。

 まあ、MP3データ等を再生するだけのプレイヤーなので、装置としてはさほど大きく変わった感じはない。外見や操作性が洗練されたということと、メモリが増えたということ以外は、大雑把に言えば一般のMP3プレイヤーとさほど変わりがないという感じ。また、オーディオ機器として見ても、これと言って特筆するような機能や特性は持たない感じだ。裏返せば、妙なクセとか特殊な機構がない、ベーシックなハードウェアと言えるし、既にフツーのオーディオ機器として受け入れられるような、こなれた感じがするということだ。

 そういう意味では、付属のソフトウェアのRioPort Audio Managerもこなれ感が高い。これは、音楽CDから直接MP3ファイルを作ったり、それをRio500に転送したり、Rio500内のMP3ファイル等を操作したりするのに使う統合ソフトだ。Rio500でMP3オーディオを楽しむためには必須のソフトになるが、コレもかなり使いやすい。

 1年ほど前なら、まだMP3が流行り始めたばかりだった(というかアンダーグラウンドっぽく使われていることが多かった)ので、MP3データをどうこうするとなれば、必ずリッパー(CDからサウンドデータをファイルとして吸い出すソフト)やMP3エンコーダなどを使って、多少面倒な操作をする必要があった。が、最近では“クリック一発でMP3データを作成可能”系のパッケージソフトが出たりして、なんかこう、あまり苦労せずにMP3データを作れるようになっている。

 で、このRioPort Audio Managerもそんな今時のMP3データ作成用ソフトと同様、ほとんど手間無しで音楽CDからMP3データを作り、Rio500で楽しめるようになっている。具体的には、CD-ROMドライブに音楽CDを入れ、RioPort Audio Managerを起動し、MP3データにしたい曲を選んでRecordingボタンを押すだけで、スコッとMP3データができる。必要ならば、インターネットを使って音楽CDのアルバム名や曲目などのデータを自動的に集めさせることもできる。

 俺の場合、試しにクラフトワークの『THE MIX』というアルバムをMP3データ化してみたが、曲名リストはネット経由で自動的にできちゃうし、ボタンをポンポンと数回押すだけで曲がMP3データになっちゃうし、しかもRio500へのMP3データ転送も速い(USB接続なので)しで、少々ビックリした。ついでに、RioPort Audio Managerで作ったMP3データは、けっこういいエンコーディングがされているような感じもした。とりあえずこのソフトをデフォルトで使ってれば、特にMP3サウンドの音に関して問題が出ないような、そんなクオリティーがある。全体的に問題ナシな感じなので「えっ、MP3ってこんなにラクなモンだったっけ!?」と思ってしまった。

 ともあれ、ハードウェアも、ソフトウェアも、ずいぶんこなれて、使い勝手のいいものになっている。


■ でもMP3初心者の人は……

Rio500
パッケージにはマニュアルのようなものは付属していないので、ある程度の知識を持ったユーザー向け。初心者の場合は、アイ・オー・データ機器からも11月にMP3プレーヤーが発売されるので、そちらを待つが吉かも

 さて、ここまで書いてきたわけだが、以上のことは“MP3はどんなものか”というコトを、ある程度知っている人に向けてのインプレッションだと思って欲しい。

 例えば、MP3データというのは、WAVファイル等のサウンドファイルから作られ、サウンドファイルは音楽CDなどから作られることを知っている人。MP3データは、MP3データ再生用ソフトやプレイヤーがないと音として聴けないことを知っている人。それから、エンコーダによるMP3サウンドの善し悪し、ビットレートによる音質の変化などのことも知っている人。そんな人向けのインプレッションが以上のもの。

 なぜならば、Rio500、フツーに市販される製品として冷静に考えてみると、ちょっと初心者には向かないような気がするから。まあ、切磋琢磨型で勉強熱心な初心者なら、きっとRio500を買っても、間もなくハック完了、すぐに問題なく使えるようになると思う。

 でも、「なんかMP3ってオモシロイんでしょ音もイイんでしょ音飛びとかもないんでしょ」などというフィーリングの、とにかくほとんど何も知らないような消費者が、このRio500のパッケージを買うと、たぶんすげー苦労することになると思われる。

 と言うのは、このパッケージには、マニュアルらしいマニュアルはほとんど付属しない。あるのは、ハードウェア(Rio500やPCやUSBケーブル)の簡単な説明と、RioPort Audio Managerの表面的な機能の説明が、まとめて書かれた紙一枚(のマニュアル!?)。それ以外は、ユーザー登録ハガキと、RioPort Audio Managerのユーザー登録に関する注意書きの紙のみ。RioPort Audio ManagerのアプリケーションCD-ROMには、多少のドキュメントがあるようだが、全て英語(ちなみにこのCD-ROMにはACID Styleが入ってて何かお得感が高い)。

 たぶん、MP3関連についてほとんど知らないユーザーだと、これだけのマニュアルじゃあ、最初から思いっきり完全にわけがわかんなくなると言えよう。「えっパソコンのCD-ROMドライブって音楽CDもかかるんだァ」とか言ってる初心者なら100%つまづくと思われる。加えて家電店で「MP3っていう機械ください」とか言ってる場合なら128%つまづく。さらにCD屋で「MP3はタダで新譜が聴けると聞いたんだがそのMP3というのをくれ」とか言ってる場合は256%つまづくだろうなぁと思ったが、きっとそこまでキてる初心者ならRioの存在とかも知らないので全然つまづかないと思った。

 でも、近頃のMP3関連Webページは非常に親切で、入門ページからFAQまでいろいろ載っているので、このパッケージを買って疑問が出まくっても、そーゆーページでちょいと勉強すれば疑問はすぐに氷解するとは思う。が、本格的な初心者がそういう努力をするかどうか、そーゆー問題解決のアプローチをするか、その辺がちょっと気になる。また、そういう努力をしなくてもとりあえず使えちゃうモンだと思って、大半の初心者はRio500のようなパッケージを買うような気がする。

 一度わかってしまえば至って簡単で楽勝でノープロブレムのMP3データおよびMP3プレイヤーなのだが、わかっていないと何もかもわからないと思うので、自分は初心者だなぁと思う人は、まず雑誌記事やWebページでMP3についてちょっと学んで、それからRio500に手を出した方がいいっていうかそーしないと困っちゃうヨと言えよう。


◎関連URL
■Rio500製品情報
http://www.diamondmm.co.jp/products/current/rio500.html

(スタパ齋藤)
1999/11/01


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