テーブルのない場所でも快適操作!
折りたたみ式のノートPC用テーブル「DN-NBD05」を使ってみた

大きさと高さはコンパクト
まるで「パソコン用のちゃぶ台」

使用時の「DN-NBD05」。右上にあるドリンクホルダーは、使わない場合は収納しておける

こちらは折りたたんだ状態。マウステーブルはこのように、テーブル部の上に折りたたんでおく格好となる（なので、使用時には折りたためない）

折りたたんだ状態の裏面。脚は中央部の黒いプラスチック製ストッパーに引っ掛けて固定できる。かなりしっかり留まるので、ちょっとのことでは外れない

好きなところに持ち運んで気軽に使えるノートパソコン。そのメリットを活かして、屋外に、あるいは家の中のいろいろな場所に持ち運んで使っているという方は多いだろう。ただし、パソコンの操作は、意外と場所を選ぶもの。とくにマウスを使う場合、小型マウスであろうとも、ストレスなく操作するには、ある程度のスペースが必要だ。

そうした場合に便利なのが、ノートパソコンと一緒に持ち運んで使える折りたたみ式のパソコン用テーブルだ。こうした製品は、普通のテーブルと違い、キーボードを打ちやすくしたり、パソコンから出る熱を上手に冷却するための工夫がなされている。

本連載でも昨年末、折りたたみ机タイプの「DN-NBD1109B」を紹介したが、今回紹介する「DN-NBD05」は、それよりもさらに手軽な製品。ちゃぶ台やお膳のように、脚の長さが短く、非常にコンパクトかつ価格も手ごろ――1,599円（税込・送料別）――というタイプだ。

大きな特徴は3つある。

まずは小さく軽いこと。たたんだ状態では、幅38cm×奥行き25cm×厚み4.5cmと、大きめなバッグに収まるほどの小ささ。使用時に脚を伸ばすと、テーブル面の高さが約28cm。丁度ちゃぶ台程度の高さとなる。幅の広い椅子であれば、自分の足をまたぐようにして椅子の座面に置くと、ちょうど操作しやすい高さになるという使い方もできる。一方、重さはわずか0.8kg。アルミニウム製のおかげで、テーブルとしてはかなり軽く、持ち運びも苦にならないだろう。

2つ目の特徴は、マウス用テーブル（簡易マウスパッド）やドリンクホルダーを備える点。マウステーブルは幅13.5cm×高さ15cmとかなり小さく、しかも右利き専用になってしまうが、PC本体との距離が適度にあいているため、マウス操作はかなり楽になる。なお、ドリンクホルダーは紙コップを前提としたもの。350ml缶は入らず、250ml缶では引っ掛からないが、ちょっとした書類置きには使えるだろう。

3つ目の特徴は、テーブルの角度を手前と奥側に可変できること。

脚の固定部は支点で回転できるため、キーボード/マウス操作のしやすい角度で、あるいはノートパソコンの重さに応じて自由に角度を変えられる。動きもスムーズで、もちろんロック機能もついている。

さらに、キーボードが操作しやすい手前に傾けた状態で使う場合に備えて、テーブルの手前側にはパソコン本体を留めるストッパーも用意されているなど、かなり細かなところにも配慮が行き届いている印象だ。

マウステーブルに一般的な大きさのマウス（ロジクールの「M555b」）を置いたところ。面積的には広くはないが、これだけでも操作はすごく楽になる	ドリンクホルダーの穴は紙コップ用だ。350ml缶を載せると入らない。ちょっと惜しい	ノートパソコン（レノボの「ThinkPad T400s」）とマウスを載せた状態。キーボード手前にある銀色の板がストッパーだ

細かな部分の作りも良好
パソコン以外で使うのも面白い

付属する説明書。内容はこれだけ（!!）なので凄くシンプルだが、必要な手順はまとまっている

さて、実際に使ってみた感触もかなり良好。

まず嬉しいのが、折りたたんだ状態から脚を立てた状態にする作業がスムーズな点。構造が比較的単純なのでわかりやすく、作業も簡単。説明書は英語だが、しっかりしたイラスト付きのため、読みながら作業をすればほぼ迷うところはないだろう。また、脚を立てたあとの細かい角度調節もスムーズだ。

そしてやっぱり便利なのがマウスのテーブル。先ほど紹介したように面積自体は小さいのだが、「マウスをしっかり置いて動かせるスペース」はあるだけで結構違う。

特に、先述した「椅子の座面に置く」スタイルの場合、普通はマウスを操作するスペースは無いわけだが、この製品を使えばPCの設置場所は安定し、マウスの操作場所もできる。非常に便利になった印象だ。

脚の基部に仕掛けられた角度調整用の支点。動きはスムーズなので、ノートパソコンを載せた状態でも気軽に調整ができる	脚と床の接地面には滑り止めと床の保護を兼ねたウレタン系の素材が貼られているため、床を傷つけるといったこともない	気になったのが大きさだ。ThinkPad T400sは14.1インチワイド液晶搭載モデルだが、ほぼテーブルいっぱいになってしまう。より大きなパソコン向けのモデルも欲しいところ

一方気になったのが、テーブルの面積、そして薄型ノートパソコンとの相性問題だ。

まず、テーブルの面積だが、大きさからすると「14.1インチワイド液晶を搭載したノートパソコンでちょうど」といった印象で、15インチワイド液晶搭載機種では若干はみ出し気味になる。このあたり、大きすぎても持ち運びが面倒になるので難しいが、もう少し大きなバリエーションモデルがあってもよさそうに感じた。

また、薄型ノートパソコンとの相性問題だが、これは「薄型ノートPCと組み合わせて使った場合、手前のストッパーがキーボードよりも高くなってしまい。パームレストに手を置きにくくなる」というもの。薄型ノートパソコンと組み合わせる場合は、ストッパーを折りたたんだ状態で使うか、手をパームレストから浮かせた状態で使うのがよいだろう。

こうした点はあるが、全体として見ると、かなりよくできたテーブルといえる。送料（399円）込みでもほぼ2,000円で買えてしまうことを考えると、完成度が非常に高い。

また、作りが結構しっかりしているので、パソコン以外のものを置くのも良さそうだ。例えば、本格派ゲーマーならジョイスティックを置くのにも使えるし、キャンプセットと組み合わせるのも面白そうだ。ピンと来た読者には、ぜひ使ってみてほしい。

■折りたたみ式 ノートパソコン用テーブル
DN-NBD05 製品情報
http://www.donya.jp/item/18965.html