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2013年2月4日

320灯の光量・色温度可変式LEDライトで
お手軽に撮影をしよう!

 

 


光量・色温度可変式カメラ用LEDライト320灯「DN-82386」

今回のアイテムは光量・色温度可変式カメラ用LEDライト320灯「DN-82386」。カメラや三脚にマウントして使用できる撮影用LEDライト。

上海問屋製品としてはやや高めだが、対小物では実用度が高く、また、イベント時の撮影用光源としてもなかなか優秀だ。

販売価格は14,999円(税込・送料別)。

320灯が並ぶ圧巻の横長LEDライト

本製品は横に長いLEDライトで、輝度の高いLEDを320灯も備えている。320灯の時点で胸キュンしてしまったら、さっさと購入ボタンをクリックだ(笑。サイズは横250mm×縦100×幅55mm。一眼レフに備えてみると、妙にでかく見えてしまうが、上記の通り、320灯もLEDを搭載しているためで、重量も約350gと重めだ。

フルサイズデジタル一眼レフであるα900に装備してみた場合はバランスがいいほうだったが、エントリークラスの場合はやや重心の座りが悪くなると思われるので、いつもより力を入れて(といっても少しでいいのだが)カメラを構える必要があるだろう。ただ、前方向や後ろ方向に重心が傾くわけではないため、気にならない人もいれば、重量のあるレンズを装備している場合は逆に安定するといった例も出てくるハズだ。

DN-82386の裏面を見てみると、ダイヤルが2つ用意されている。ひとつは色温度調整ダイヤル、もうひとつは光量調整ダイヤルで、まずは色温度調整ダイヤルから解説していこう。正面に備えられた320灯のうち、160個は6500KのLEDで、残る160個は2800Kのものになっている。このふたつを利用して、2800〜6500K間での無段階色温度調整に対応しているのだ。

次に光量調整ダイヤル。これも無段階調光に対応しており、状況に合わせて明るさを調整できる。ちなみに、最大光量時は眩しいと通り越す勢いなので、人物撮影時にはあまり向かない。ディフューザーが付属しているが、やはり最大光量では人物撮影は、被写体が眩しくてたまらないため、仮に使用するなら、ディフューザー付きで50〜70%くらいの明るさで使用するといいだろう。

2800Kの状態。160灯が点灯している 6500Kの状態。こちらも160灯が点灯している 3600K前後の場合は両方とも点灯する。また半分ディフューザーを差し込んでみた状態でもある。ディフューザーは反射率の高いものを撮影する場合などで使用するくらいだろうか。そのままでも結構撮影できる

最大光量のメリットは屋外かつ夜間撮影のときだろう。遠くまで光が届くため、ピンポイントでの撮影に向いている。ご存じの方も多いと思うが、LEDは直進性の高い光が特性としてあるため、広範囲を照らすといった用途には向かない。製品写真を見てもわかるが、内部に反射材が用意されていないため、広範囲を照らしたい場合は反射材を自作する必要がある。もしくは、ストロボ撮影向けのアクセサリー5点セット「DN-80662」を改造してもいいだろう。

本体背面。右手にあるダイヤルで色温度調整と光量調整を行なう。また光量調整ダイヤルはスイッチも兼ねている 本体の頂部と底部には、マウント用のコネクタがある。また三脚用のネジ穴もあるため、室内設置も楽だ

さて、本製品は付属品として上記したディフューザーのほか、自由雲台付きアクセサリシュー、ACアダプターが用意されている。駆動はACアダプターだけでなく、ソニー NP-F750またはそれに互換があるバッテリーがあれば、屋外でも使用できる。またプラグサイズは外径5.5mm内径2.1mmなので、ノート用モバイルバッテリーを利用するのもいい。

その手のケーブルはで電子パーツショップでモノを備えれば自作可能なので、バッテリーはカバンに入れておき、長めのケーブルでDN-82386に給電といったこともできるだろう。上海問屋製品、とくにデジタルカメラと相性のいい製品は自作による拡張性が高く、なかなか楽しい。なおDN-82386の入力は6.5〜12V、ACアダプターの出力9Vとプリントされているので参考までに。

自由雲台付きアクセサリシュー 筆者の場合だと室内中心だったので、小型三脚を使用していた

正面からだと無影撮影がしやすい

ここからは実際の撮影したデータで見ていこう。

単灯でも十分な性能を持っており、とくに正面から撮影した場合、小物であれば無影状態での撮影がしやすい。影にしても後ろに生じにくいため、やはり小物での撮影が多い人には重宝するアイテムだといえる。マザーボード程度の大きさになると逆に照射範囲が足りないケースが多いため、その場合は2灯での撮影を前提にしたほうがいいだろう。ともあれ、フィギュアやワットチェッカー程度の小物であれば、DN-82386をマウントして撮影するだけで、だいぶ綺麗に撮影できてしまうため、その手の撮影が多い人にはオススメだ。なお下記写真は、色温度を3600K前後に設定してのもの。

まずは円筒形の物体から。細身のモバイルバッテリーだ。真正面から光を当てた場合。両サイドが影になってしまっているため、渋い雰囲気だが高級感を出したい場合はアリだろうか やや太い円筒形になると逆に影が生じにくくなる。またグレアな材質であれば意外と映り込みも少なめ 小物の撮影の場合は、光量調整ができるため、けっこう近い位置に本製品を置いてもOK

©竹谷隆之・山口隆
©KAIYODO

本製品をフィギュアに設置して撮影したもの。複雑な形状だがほぼ影ない状態。光量は最大で、テキトーにシャッターを切っただけ

©竹谷隆之・山口隆
©KAIYODO

左斜め40度付近に本製品を設置して撮影。色の再現性も上々といったところだ。フィギュア撮影の場合は、2灯の状態で光量調整しながらがよさそうだ

©竹谷隆之・山口隆
©KAIYODO

左真横に置いて光量を調整してみたもの。意外と渋く撮影することも容易なので、けっこう遊べるライトと感じた

©竹谷隆之・山口隆
©KAIYODO

光量・色温度可変式カメラ用LEDライト320灯「DN-82386」は、やや高めの価格だが、紹介してきた通り、対小物限定だが実用度が高いといえる。人物撮影の場合は補助光としても使えるため、すでにメインとなるLEDライトがある場合は検討してみてもいいだろう。また、バッテリーでも駆動できるため、イベント時の撮影用光源としても優秀。上記の通り、人の目には眩しすぎるため、注意することは増えてしまうが、軽量環境で綺麗に撮影できる装備が欲しいならDN-82386をチェックしてもらいたい。

先日オープンした上海問屋リアル店舗にもディスプレイされているので、カメラ片手に試してみよう!

光量・色温度可変式
カメラ用LEDライト 320灯
上海問屋 DN-82386

http://www.donya.jp/item/23853.html

 

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