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2015年7月17日

古いノートPCの冷却に好適、排気口装着式の冷却ファンを使ってみた
温度計も搭載

 

 


今回は「吸引式ノートパソコン用熱排出ファン DN-12372」。

 今回のアイテムは「吸引式ノートパソコン用熱排出ファン DN-12372」。ノートPCの熱を取り除く冷却グッズだ。販売価格は税込み2,499円。


排気口に直結させて効率よく熱を排出、温度計も搭載

 ノートPCが常々抱える問題として、発熱がある。とくにUltrabook以降は21mm以下の薄いノートPCが増えており、CPUにCore Mを搭載したモデルであれば、もともとの発熱が控えめなので、なんとか我慢できる範囲だが、それよりも性能のいいCPUを搭載している場合は、基本的に排気ファン頼りになる。近年であれば、意外とそれで対応可能であり、問題らしい問題はないと感じている人も多いだろう。

 しかし、数世代前のPCとなると、発熱量は多く、ノートPCの下に冷却台を置いたり、下部に隙間を用意したりといった対応をする必要がある。とくに夏場においては、だ。

 そこで今回の「吸引式ノートパソコン用熱排出ファン DN-12372」。ノートPCの排気口に直結させて、効率よく熱を吸引するといったもので、少し古いノートPCに対して効果的なものだ。本体はビデオカードっぽいビジュアルで、シロッコタイプのファンを搭載している。

 付属品としてスペーサーとしてシリコンパッド×4が用意されており、これを利用してノートPCの排気スリットにマッチングさせる。ただ形状からもわかるように、側面専用なので、MacBook Proなどのヒンジ部分に排気スリットがあるタイプには非対応だ。なお電源はUSBポートからになる。

DN-12372の外観は、ビデオカード的 付属品はシリコンパッド×4、吸盤、スペーサー、USBケーブル
パッケージもひと昔前のビデオカードっぽい パッケージ裏を見ると、女性キャラクターが描かれており、さらにビデオカードのパッケージっぽい度を高めている

 仕様を見てみると、本体上部のスイッチを1回押すと緑のランプが点灯し、4,500rpm固定でファンが回転し、スイッチを2回押すと2,500rpm~4,500rpm間でファン回転数が変化する自動可変モードになる。

 また側面には温度計があり、ノートPCの排気スリットから出てくる熱風の温度がわかるため、冷却の目安になるだろう。

排気口のサイズにあったシリコンパッドを使用して密着させる。ノートPC底面に吸盤で固定するため、多少の動きでは位置ズレは起きなかった 内部を吸気口から観察してみたところ、すぐ近くに温度計を発見できた。そのため、温度計に表示される温度は、ノートPCからの排気熱そのままと思っていい

VAIO Zで実際に使ってみた、高負荷状態でも効果を実感

 強引に吸引している形なので冷えているのかどうかは、とてもわかりにくいのだが、ノートPC側面に排気スリットがある場合、その直上にあるキー周辺が熱を持つ。そこで、高負荷をかけた状態で今回の製品をセットして、温度が上昇するかを確認した。

 結果としては、高負荷状態でもキーボード面に温度変化はほとんどなく、使用時間が経過するごとにキーボード端のほうが熱をもって気になるということも無かったので、籠もりがちな熱を吸い取っているとみてよさそうだ。もうひとつ、気になる騒音だが、4,500rpm時はさすがに騒音が気になる。オフィスなど一定の騒音値がある環境であれば、自動可変モードにしておくと気になりにくいだろう。

 ちなみに、吸盤があるのでスマートフォンにも使えるのではないかと試してみたのだが……。案の定、使いにくい結果になった(苦笑)。上部に排気ファンを搭載するスマートフォンなんてものが登場したら、活躍できるかもしれない。

テストに使用したノートPCは、VAIO Z VGN-Z70B。高負荷状態での排熱温度は40℃前後になった さらに温度は上昇して43℃になるも、Tabキーや半角/全角キー周辺が熱を持つことはなかった
スマートフォンに装着してみた様子。CPUにSnapdragon 810を搭載する機種の多くは本体頂部付近から放熱をする作りなので、ちょうどいいかもと思ったのだが…

 かなり局所的な運用になる製品だが、オールドなノートPCの熱ダレが気になっていて、何かしらの事情でアップデートできないのであれば、導入してみるのもいいだろう。また本来の用途向けではないが、センサーが吸気口すぐ近くにあるため、ノートPCからの排熱を計測したいといった活用ができるため、データ集めように持っておくのもアリだ。

吸引式 ノートパソコン用 熱排出ファン (温度計付き) DN-12372
http://www.donya.jp/item/27323.html

 

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