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盛り上がる「AI減速」論に「勝手にどうぞ。許可を求めるな」 トランプ政権幹部
2026年9月14日 19:10
AnthropicやOpenAIが提案するAI開発の「減速(Pacing)」案が注目を集める中、米国の科学技術に関する大統領顧問会議(PCAST)の共同議長であるデビッド・サックス(David Sacks)氏がXの投稿で反論。「どうぞご勝手に(go ahead)。ただし、代わりに好みの規制の枠組みを要求するのは、政治システムに対する脅迫だ」と述べている。
Dario has written that we need to “pace the frontier,” and Sam has agreed. People may be surprised by my response: go ahead.
— David Sacks (@DavidSacks)September 13, 2026
You guys are the frontier. By any reasonable metric — market share, revenue growth, model capability — the two of you have a duopoly on frontier…
以前より、OpenAIやAnthropicらのフロンティアAI企業は、AIに起因する事故を防ぐアラインメントの強化などのため、「AI開発を減速する必要がある」と主張しており、12日にはAnthropicのダリオ・アモディCEOがエッセイを公表すると、OpenAIのサム・アルトマン氏や、SpaceXAIのイーロン・マスク氏、Google DeepMindのデミス・ハサビス氏らも賛同。業界を挙げた開発競争の「調整」の機運が高まっている。
サックス氏は、「(Anthropicの)ダリオは『フロンティアをペース調整する』必要があると書いており、(OpenAIの)サムもそれに同意してる。どうぞ、進めてください。市場シェア、収益成長、モデル能力において、2人はフロンティアAIの2大独占企業だ。また、再帰的自己改善(RSI)によってそのリードが広がっているとも主張している。私は研究室(ラボ)であなたたちが目にしているものを見ていないが、未公開のモデルが怖いので減速すべきだとあなたたちが考えるなら、あなたたちの責任ある決定を支持する」と言及。
一見、容認しているように見えるが、「他者の許可を必要であるように振る舞うのは止めてほしい。また、カルテルを形成するために独禁法が不要であるように振る舞ったり、製品責任を上回る規制承認プロセスが必要だというふりを止めるべき。また、(AIモデル評価を担う)METRがAnthropicの投資家やスタッフと密接にも関わらず、独立しているように見せるのをやめて欲しい。最先端にいない競合他社を監視するため、同じ評価者が必要だというのもやめてほしい」とし、「減速の動機が純粋に利他的なものではない」と指摘。先行する企業が、自社を優位にするためのルール作りを求めていると非難している。
加えて、アライメントのためのペース調整は、「すべてをシャットダウンせよ」という主張よりはよいとしながらも、アモディ氏の提案にあるような「中国がグローバル合意に参加する可能性は非常に低いことはあなたたちも知っているはず」と言及。「どうぞフロンティアモデルのペース調整をしてください。あなたたちはそれはできるし、決めるのはあなた達だ。しかし、変わりに好みの規制の枠組みを要求するのは、市民や政治体制に対する恐喝のように映る。だから、単に実行してください」と述べている。また、「もし実行しなければ、単なる規制獲得の試み、あるいは選挙シーズンの心理作戦と見られるだろう」と述べ選挙を見据えた政治キャンペーンとの疑念を表明している。
ロイター等の報道によれば、トランプ大統領も報道陣に対し、「起こりもしないことを持ち出す勢力」と言及。米国はAI競争の勝者を目指すと語ったという。
デビッド・サックス氏は、PayPalの元COOで企業向けソーシャルメディアの「Yammer」などを創業し、Microsoftに売却している。ベンチャーキャピタルとしての実績も長く、トランプ政権においては、大統領科学技術諮問委員会の共同議長を務めている。

