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三省堂書店 神田神保町本店、26年3月19日開業

三省堂書店 神田神保町本店(25年8月撮影)

三省堂書店は、2026年3月19日に「三省堂書店神田神保町本店」を開店する。場所は千代田区神田神保町1丁目1番地で、2022年の旧本店の一時閉店から約4年を経ての再始動となる。

新たな店舗名には「神保町」の前に「神田」を冠し、神保町以外の地域とのより深い連携を意識。建物は地上13階建てで、店舗は1~4階。5階以上はオフィステナントとなる。売場面積は書籍・雑誌が約600坪、文具雑貨などが約30坪。3階には45坪のカフェスペースと13坪のイベントスペースも設けられる。

店舗のコンセプトは「歩けば、世界がひろがる書店」。内装デザインは建築家の長谷川豪氏が担当し、「知の渓谷」(1階)、「探求の洞窟」「好奇心の泉」(2~3階)など、特徴的な空間名をもとに、書店ならではの偶然の出会いや探究を促す。

新本店では、小川町仮店舗でのトライアルを踏まえた売場づくりや、未来の読書好きに向けた企画棚「ようこそ世界の入口へ」などを展開。リアルとオウンドメディアで展開するプロモーション棚の「つながる本棚」や、オンライン講座「めくる塾」もリアルとネットで同時開催する。

また、4階には「THE ジャンプショップ 神保町」も開店と同時にオープン。地域連携として、神保町ブックフェスティバルやPodcast番組「神保町で会いましょう」なども進行している。

12月1日に開催した説明会では、三省堂書店・三省リアルティ代表取締役社長の亀井崇雄氏と建築家の長谷川豪氏らが登壇。亀井氏は「読まない人に向けても、本を読むという行為を伝えていくことが、新店舗での使命のひとつ」と意気込みを語った。

右から長谷川豪氏、亀井崇雄氏、糸井重里氏、中村優子氏