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つくば市、交通・飲食が最大40%オフの「つくチケ」

関東鉄道、首都圏新都市鉄道、つくば観光コンベンション協会、筑波観光鉄道、JTB、日立製作所は、茨城県つくば市でiOS向けスマホアプリ「つくチケ」を活用した次世代型MaaS(Mobility as a Service)の実証実験を12月1日から開始する。

つくチケにより、鉄道・バス・シェアサイクルなどの交通手段と、観光・小売・飲食などのサービスを1つのアプリからシームレスに利用できる。また、利用総額に応じて最大40%の割り引きが適用され、事後決済でまとめて支払いできる。

これにより、観光客は事前にチケットなどを購入する必要がないため、当日に旅程を自由に変更できる。市内住民も日常生活で利用する交通機関や飲食・小売などのサービスで割り引きを受けられる。

期間は2026年1月31日まで(25年12月27日~26年1月4日を除く)。iOSユーザーが参加対象となり、専用サイトからつくチケをダウンロードし、必要事項を登録すれば参加できる。

公共交通の利用時は、改札通過やバス降車時などにアプリ画面を係員に提示し、観光・小売・飲食でのサービス利用時は、会計時にアプリで専用コードを読み取って利用金額を登録する。

市内居住者は1カ月、市外居住者は1週間の利用実績に応じて最大40%の割り引きが適用され、対象期間終了後に登録済みクレジットカードから割り引き後の金額が一括で決済される。

対象となる公共交通機関は、鉄道がつくばエクスプレスの秋葉原、北千住、みどりの、万博記念公園、研究学園、つくばの6駅を発着とする経路、バスが関東鉄道の路線バス(筑波山シャトルバス、筑波大学循環、つくばセンター発着の一部路線)と、つくバス(北部シャトル)。

また、つくば市運営のレンタサイクル(つくば駅前レンタサイクル、筑波山口レンタサイクル)や、筑波観光鉄道のケーブルカー・ロープウェイも対象となる。

観光・小売・飲食については、つくば駅周辺の博物館や飲食店のほか、筑波山周辺のホテル、飲食店、観光施設、案内所などが参加している。

背景には、地域活性化のためには住民や観光客が快適に移動し、観光や買い物、飲食を楽しめる環境づくりが必要である一方、交通・観光・小売・飲食ごとに決済方法やチケットが分かれており、別々の手続きや支払いが必要になるという課題がある。複数の公共交通機関とサービスを1つのアプリで利用できるようにし、周遊性と利便性を高めることで、地域消費の拡大を狙う。