ニュース
コンテッサにじっくり座れる オカムラが個人向けショールーム開設
2025年11月21日 09:00
オカムラは、個人向けECサイト「OKAMURA Lifestyle Store」で取り扱うチェアやデスクを体験できるフラッグシップ・サロン「Chair isn't」(チェア イズント)を11月22日にオープンする。
オープンに先立ち、報道関係者向けに説明会が開催され、個人向け販売を拡大する取り組みなども解説された。
オカムラが個人向けのショールームをオープンする背景には、コロナ禍を経て、オフィスチェアの販売が個人ユーザーにも拡大している点がある。同社は2023年、個人を対象にした通信販売サイト「OKAMURA Lifestyle Store」をオープンしたが、製品を実際に試せる場所が限られていたため、今回の施設のオープンに至った。
今回オープンするサロンのひとつ上のフロア(3階)には、以前から法人ユーザーを想定したオカムラのショールームがあり、年間15,000人ほどが訪れているという。一部の個人ユーザーも利用していたというものの、じっくりと試すことは難しく、オカムラから手厚く案内する体制でもなかった。
サロン「Chair isn't」は、試座だけでなく、「好ましい着座姿勢」をレクチャーしたり、チェアや姿勢の悩み相談に応じたりといった案内・提案も手厚くしているのが特徴。製品だけでなく、有資格者が正しい使い方も案内するという、オカムラがこだわるポイントをセットにしているのが特徴になっている。
個人向け販売の拡大の新たな取り組みとなる「Chair isn't」だが、施設数の拡大や全国展開などは今後の検討事項。「うまくいくようなら、どんどん展開していきたい」(オカムラ 取締役 専務執行役員 オフィス環境事業本部長の河野直木氏)と、前向きな姿勢が示されている。
展開規模については、個人向けに販売する製品を含むライフスタイルセグメントの売上が年間30~40億円とした上で、今後10年で150億円規模が目標。いずれも高額な商品であるため、比較的購買力の高いミドルアッパー層がターゲットで、販売チャネル、ブランド力、認知度などについて強化を図っていく。
オカムラチェアマスターが好ましい着座姿勢をレクチャー
「Chair isn't」では、「OKAMURA Lifestyle Store」で取り扱う製品のうち、オカムラがオススメするラインナップを展示する。予約なしで自由に試座できるエリアが設けられており、個人宅を想定し、フローリング、カーペット、毛足の長いカーペットという3種類の“床の違い”を試すことも可能。
2026年1月からは、1日3枠(1枠最大90分)の予約制で「オカムラチェアマスター」がチェア選びをサポートするサービスを用意する。「オカムラチェアマスター」はオカムラの社内認定資格で、オカムラのチェアについて深い知識を習得し、人間工学に関する外部の資格も取得しているスペシャリスト。現在19名が認定されており、50名以上が認定試験の最中という。
サロンには「ゲーミングルーム」「書斎」の2つの部屋も用意。机やPC、棚なども実際の部屋同様に用意されており、30分など連続使用時の感触をじっくりと確かめられる。この2部屋はオカムラチェアマスターを予約した人の利用が優先されるが、予約がない場合は自由に試すことが可能。
書斎
このほかサロンエリアでは、生地のカラーバリエーションが大きなサイズのサンプルで用意され、実物を確認可能。独自構造のクッションやオプションパーツも紹介される。またサロンエリアは26年以降、「OKAMURA Lifestyle Store」の会員を対象にした各種イベントでも利用される見込み。
























