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詐欺対策アプリ「Whoscall」刷新 AI分析拡大 家族プランも

Whoscallは、電話・ネット詐欺対策アプリ「Whoscall」のUI変更や新プランなど、リニューアルを実施した。

ブランドのリニューアルにともない、新たにWhoscallの公式キャラクター「Vee」を採用し、親しみやすいUIに刷新された。アプリを初めて利用するユーザーや高齢層でも直感的に使いやすいデザインにした。

詐欺検知のAIが強化された。Whoscallでは2015年から機械学習を活用して通話行動や意図を予測し、ユーザー報告の検証や電話番号の分類を行なってきた(当時は「ビッグデータ」と呼ばれていた)が、近年のAI技術の進化に合わせて、応用範囲をリンク分析、SMS内容分析、画像分析へと拡大し、製品に反映した。

プランも拡充され、これまで個人ユーザーのみだったところを、新たにファミリープラン、デュオプランを追加した。家族やパートナー、友人など、複数人で詐欺対策を共有できるようになる。近年は、家族や高齢者を狙った詐欺被害が増加しており、“コミュニティ単位での安心”を提供する新たな取り組みとなる。

プランの料金は、「シングル」が年額4,600円、または月額490円。新しい「ファミリー」(5アカウント共有)が年額14,000円(1人あたり2,800円)、または月額1,490円(1人あたり298円)。新しい「デュオ」(2アカウント共有)は年額7,400円、または月額790円。10月31日まではファミリー/デュオプランを30%OFFで利用できるキャンペーンが実施される。

今後、Whoscallの「電話番号の自動識別機能」に新機能「音声アラート」の搭載を予定している。この機能は、着信時に「不審な電話かどうか」を音声で読み上げる機能。これにより、運転中などでスマートフォンの画面確認が難しい状況でも、安全に着信内容の把握が可能になる。

台湾発のWhoscallは、不審な番号からの着信やショートメッセージ(SMS)、危険性のあるWebサイトを検知する詐欺対策アプリ。世界31カ国・地域でサービスを展開し、各国の政府や警察などと連携し、26億件の電話番号データベースを有する。日本国内の詐欺では、詐欺電話の約3割が海外から発信されているとされ、国内外からの詐欺電話・SMS対策としても有効という。