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MastercardとNEC、生体認証決済で戦略的提携 アジアからグローバル展開

MastercardとNECは、アジア太平洋地域(APAC)における生体認証決済の提供に向けた戦略的パートナーシップの覚書(MOU)を締結した。アジア太平洋地域を皮切りに、グローバルで店舗における生体認証決済の提供を推進する。

世界的に生体認証活用が進んでおり、アジア太平洋地域の消費者の82%は何らかの形で生体認証を利用しているという。決済領域でも生体認証の導入が進み、2025年には生体認証を活用した決済額が3兆ドルを超えると見込まれる。

Mastercardでは、顔をかざす・手をふるといった動作だけで決済が完了する仕組みの実現に向け、他社と連携するための「バイオメトリック・チェックアウト・プログラム」を展開し、実証実験等を進めている。NECも同プログラムに立上げ当初より参画し、連携を進めてきた。生体認証導入により、待ち行列の短縮、セキュリティ強化、衛生面の向上などを実現できるほか、ロイヤリティ・プログラムの決済システムへの統合なども可能となる。こうした消費者に支持される店舗環境の提供を目指す。

MastercardとNECは、11月15日~17日に開催されるシンガポールフィンテックフェスティバルで生体認証決済が体験可能なデモを紹介予定としている。