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京急、23年ぶり大幅ダイヤ改正 快特/特急交互運行。京成はスカイライナー停車駅増

京浜急行電鉄、京成電鉄、都営地下鉄浅草線は、11月26日にダイヤ改正を実施する。京急線は23年ぶりの大幅ダイヤ改正となり、日中の運行パターンを「快特」「特急」交互10分間隔に変更するなどの改正を行なう。京成線は、一部スカイライナーの停車駅に新鎌ヶ谷駅を追加する。

京浜急行電鉄

京浜急行電鉄は、コロナ禍におけるワークスタイルの変化等、鉄道の利用シーンの変化に合わせた「アフターコロナの沿線を、より便利に、より快適に」をコンセプトに、1999年7月以来23年ぶりにダイヤを大幅に見直す。

日中の運行パターンを「快特」「特急」交互10分間隔に変更し、あわせて待ち合わせ駅での接続を改善。快特・特急と普通の接続を見直すことで、目的駅への到達時間の短縮や、途中駅へのアクセス向上を図る。

日中の空港線~品川・都営線方面は、快特から一部を特急に変更し、空港線内各駅か乗り換えなしで都心方面へ向かえるようにする。平和島駅、青物横丁駅では乗車機会が倍増するとしている。「エアポート快特」は従来どおり40分間隔で運転し、空港への速達サービスは継続する。

羽田空港~逗子・葉山駅間運転の横浜方面への「エアポート急行」の運転間隔は、10分間隔から20分間隔に変更する。接続の改善により利便性維持を図る。また平日朝の通勤時間帯の、京急久里浜駅および逗子・葉山駅始発の「特急・羽田空港行」2本を取りやめる。

そのほか、平日朝の通勤時間帯について、一部快特を特急に変更、一部列車の金沢文庫~神奈川新町・品川駅間での12両運転を取りやめとするほか、品川始発21時以降の一部「特急・三崎口行」を「特急・浦賀行」に変更する。

土休日は三浦半島への観光での利便性を図り、10分間隔で運転する。一方で利用の少ない19時以降の京急久里浜~三崎口駅間を20分間隔で運転し、泉岳寺~三崎口駅間運転の「快特」を「特急」に変更する。また、19時以降の都営線~空港線への一部の下り「エアポート急行」を「快特」に変更する。

ウィングサービスの改善にも取り組み、平日朝の通勤時間帯の「モーニング・ウィング5号」の運行時刻を約30分繰り上げ、品川駅到着時間をオフィス通勤に利用しやすい時刻に変更する。平日夕方の通勤時間帯の「イブニング・ウィング号」については、1カ月間全8列車を制限なく利用できる「Wing Pass(イブニング・ウィング号)」を期間限定で、2023年1月に開始する。土休日の日中の「ウィング・シート」については上り乗車可能駅を追加する。

京成電鉄

京成電鉄は、青砥駅に停車する「スカイライナー」について、新鎌ヶ谷駅を停車駅に加える。これにより、上り14本、下り10本のスカイライナーが青砥駅・新鎌ヶ谷駅の両駅に停車することとなる。両駅に停車するスカイライナーは、日中時間帯、概ね60分間隔で運行する。

また、生活様式の変化に伴う利用状況を踏まえた運行体制の見直しを実施し、金町線、千原線、東成田線(芝山鉄道線含む)の一部時間帯において、ワンマン運転を開始する。実施時間帯は9時から17時台、実施列車は実施区間を運行する4両編成の列車のみ。ワンマン運転実施に伴い、一部区間において運転時分が変更されるが、運行本数の変更はない。

そのほか、一部の列車の発着時刻や運転区間、種別等を変更する。

都営地下鉄浅草線

都営地下鉄浅草線では、平日朝時間帯の運転本数を変更、平日および土休日の一部列車の種別、行先、運転時刻の変更等を行なう。

西馬込駅~泉岳寺駅の上下線7時台と8時台で減便があるほか、泉岳寺駅~押上駅の上下線6時台、8時台、9時台で減便がある。