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ウェザーニュース「電力需給予報」を緊急公開

ウェザーニューズは、今夏の電力需給ひっ迫の懸念を受けて、「電力需給予報」を、天気アプリ「ウェザーニュース」とWebブラウザにて緊急公開した。アプリの対応端末は、iOSおよびAndroid。

国内の全電力エリア分(計10エリア)の「電力ひっ迫度(電力使用率)」を時系列で予報。同社のエナジーフォーキャストセンターによる独自の電力需要予測と、電力会社から発表される電力の供給力のデータをもとにする。

独自の電力需要予測は、長年電気事業者向けにサービスを行なってきた同社のデータ分析技術や、需要予測の知見を活かして開発した、電力需要予測に特化した独自のAIモデルで算出。「ウェザーニュース」アプリのユーザーから寄せられる天気や体感の報告を活用することで、予測の精度を高めていく。

居住地域の電力エリアのひっ迫度合いが時系列で確認できるため、電力需給が特に厳しい時間帯がわかり、節電の参考になるという。

同社は1990年代に電力会社の業務を支援する電力気象サービスを開始。30年に渡って電力想定のサポートを行なってきた。'22年6月にエネルギー市場に特化した「エナジーフォーキャストセンター」を立ち上げ、電力の需要予測や発電量予測の精度向上と新たなサービス開発に力を入れている。

電気事業者に対しては、需給計画を支援する「電力需要予測サービス」を提供しており、今回提供を開始した電力需給予報にもその予測が活用されている。