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高輪ゲートウェイ周辺開発が本格始動。2024年のまちびらきへ都市計画決定

JR品川駅から田町駅までを一体開発する「品川開発プロジェクト」(第I期)の、品川駅北周辺地区の都市計画が、都市計画決定された。これを受け、JR東日本は「グローバルゲートウェイ品川」のコンセプトのもと、関係各所と連携を図りながら、2024年頃のまちびらきに向け、プロジェクトを推進する。

港南側から高輪ゲートウェイ駅・4街区および3街区建物を望む

第1期の計画地は、田町寄りの1街区から、品川新駅周辺の4街区まで、4つの街区に分け、敷地面積は72,000m2、延べ面積は851,000m2。品川駅寄りの区域5、区域6は、将来整備予定。

1街区には地上45階のビル、2街区には文化創造施設や駐車場など地上6階の建物、泉岳寺駅前の3街区は、商業施設や病院などの地上31階で、広場も一体開発。新駅高輪ゲートウェイ周辺の4街区は、ホテルやコンベンション、カンファレンスを想定した地上30階、地下3階のビルを予定している。

品川開発プロジェクト(第I期)
品川開発プロジェクト(第I期)概要

まち全体のデザイン構想には、Pickard Chilton(ピカード・チルトン)と、隈研吾建築都市設計事務所を起用。日本の新たな玄関口となる国際交流拠点にふさわしい景観を目指す。

デザインにおいては、各街区の建物を「日本列島の島々」に見立て、「アーキペラーゴ(列島)」を創出。かつて海岸線であった場所の記憶を想起させる滑らかな「フロー(流れ)」のような歩行者ネットワークの整備や、都市に緑の丘を構築、各建物が個性を持ちながらも「群としての一体感」を表現する。また、高輪ゲートウェイ駅前は、「エキマチ一体まちづくり」の象徴として、和を感じられるデザインの新駅と、緑豊かで滑らかな曲線を持つ4街区建物によってつくり出される「360度の広場空間」を形成する。

4街区建物は、Pickard Chiltonとともに外装デザインを検討。「象徴的なアイデンティティの創出」、「ヒューマンスケールな空間表現」、「海岸線を想起させる全体デザインに調和する『フロー』が生み出す良質な空間形成」の3点をデザイン指針としている。

【4街区パース】港南側から4街区(南棟および北棟)を望む

2024年頃のまちびらきに向けて、あたらしいものを生み出したい人と、支えたいと思う人たちと共創していくための取り組みを「TokyoYard PROJECT」と命名。情報発信のためのWebページを開設する。