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「コロナワクチンナビ」でワクチン接種の手順を確認しよう

厚生労働省は3月29日に、新型コロナワクチンに関する総合案内サイト「コロナワクチンナビ」を公開している。ここでは、コロナワクチンナビに案内がある、接種までの手順や接種会場の探し方などを見ていく。

コロナワクチン接種では、通知、予約、接種(1回目)、接種(2回目)の4つの手順を踏む。

通知は市町村から、「接種券(クーポン券)」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が、接種の時期より前に届く。ワクチンの供給は徐々に行なわれることから、年齢などにより接種順位を決め、実施される。そのため、自身が接種可能な時期が来るまで待つ必要がある。

クーポン券イメージ

なお接種順位は、医療従事者等、高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた人)、高齢者以外で基礎疾患を有する人や高齢者施設等従事者が先行し、その後に上記に該当しない人の接種が計画されている。

また、接種券は本人がワクチンを接種するために使用する場合にのみ有効で、本人以外に譲り渡すこと、使用させること、それらを試みること、その他本人によるワクチン接種の目的以外で使用することは禁止されている。

予約は、コロナワクチンナビ内でワクチンを受けられる医療機関や接種会場を探し、予約受付状況や取り扱うワクチンの種類を確認した上で、希望する医療機関や接種会場を選択する。

各医療機関等の詳細ページを開くと、予約受付電話番号やインターネット予約ページが記載されているので、案内に従い電話やインターネットで予約する。

なお「Yahoo! MAP」アプリが、新型コロナワクチン接種会場・医療機関の確認、ルート検索が可能な「新型コロナワクチンマップ」機能の提供を、4月5日に開始した。

Yahoo! MAP、ワクチン接種会場を探せる「新型コロナワクチンマップ」

ワクチン接種の際には、「接種券(クーポン券)」と「本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)」が必要。接種券(クーポン券)は切り離さず、台紙ごと会場へ持参するよう呼び掛けている。また、ワクチンは肩の筋肉に注射することから、Tシャツなど肩を出せる服を着用し、来院するよう呼び掛けている。接種費用は全額公費(無料)。

2回目のワクチン接種も、1回目と同様の流れで予約から行なう。ファイザー社製のワクチンでは1回目から3週間後に2回目を接種する。この間隔を超えた場合には、できるだけ早く接種するよう呼び掛けている。

新型コロナワクチンには、重症化を防いだり、発熱やせきなどの症状が出ること(発症)を防ぐ効果があり、重症者や死亡者が減ることが期待されるとしている。一方で、接種後の副反応として、接種部位の痛み、頭痛・倦怠感、筋肉痛などの報告や、接種後のアナフィラキシー(急性のアレルギー)の報告があることもコロナワクチンナビ内で示している。

現在、国内で接種できるワクチンはファイザー社製で、今後はモデルナ社製、アストラゼネカ社製も有効性・安全性が確認され、薬事承認が得られれば、順次供給されるとしている。

国内の接種状況については厚生労働省が接種実績として公開しているが、コロナワクチンナビで詳しい接種状況を告知できるよう、準備が進められている。