トピック

乗らなすぎてバッテリーが上がる:脱ペーパードライバーへの道(4)

ペーパードライバー歴18年のわたくしが、不定期に掲載してきた「脱ペーパードライバーへの道」。思い返せば、前回は2020年3月の掲載でした。まだまだその頃は世の中がこんなにも変わってしまうとは思ってもみない頃合いです。

第1回:運転しない歴18年の男、車を買う
第2回:出張教習で18年ぶりの運転
第3回:カーナビに感動&人生初のセルフ給油

それから10カ月。新年が明けてしまいました。2020年は⾃粛したりGO TOしたりと大変な年でありました。そんなコロナ禍でのわが家といえば、娘が受験を控えていることから万が一にも感染しないよう、仕事以外では出かけない、外食しない、もともとテレワークみたいなもの、といったところでクルマもほとんど使わない日々。

エンジンがかからないなんてことがあるとはつゆ知らず

そんな毎日でしたが、再びペーパードライバー化するのを少しでも防ぐべく、娘を塾に送り届けるようにしておりました。行って帰っての20〜30分。そんな最低限のドライバーライフを送っていたら、11月下旬のある日、トラブルが発生します。

その日も塾に向かうべくエンジンをかけると、かかりません。「ギュルルン」ともいいません。なんだかコスコスといった異音がするばかり。日本のクルマは壊れないといいますが、「壊れたんじゃなかろうか」とあせります。

さてどうしよう、とまずはこの記事の担当KにLINEです。わりと素早く返信がきたと思ったら「壊れたこともバッテリーが上がったこともないす」とつれない様子。まったく役に立ちません。が、「バッテリーが上がったこともない」という内容が気になります。確かにクルマは放っておくとバッテリーが上がると聞いていたけれど、少しは乗っていたので「これはバッテリーが上がる、という状態なのかしら」とトリセツへ。

こんなときのためのトリセツなのです。結果あまり役に立たなかったけれど

さっそく「もしものときの処置」13章を開きます。すると「13-28 バッテリー上がりのときは!」とページ指定しています。さすがです。わかりやすい。「!(ビックリ)」がこちらの切実さに寄りそってくれているよう。

で、「バッテリーあがりのときは!」の項目を読むと、「スターターが回らない。または回っても回転が弱くてエンジンがかからない」「ライトが点灯しない。または点灯してもいつもより暗い」「ホーンが鳴らない。または鳴ってもいつもより音が小さい」といった状態がバッテリー上がり、と説明しています。

ライトやホーンに思いは至りませんでしたが、ドアミラーがゆっくり開いて閉じて、だったので、バッテリー上がりの可能性が高そうだ、と認識します。

なるほどなるほど、で「どうすればいいのかしら」と続けて読むと「ブースターケーブル(別売)を使用し、他車のバッテリーを電源として、エンジンをかけることができます」との記載が。はやくもお手上げです。まず、ブースターケーブルというものの存在を初めて知ります。そして他車のバッテリーを……といわれても2台も所有しておりません。お隣のクルマの所有者に「ちょっとブースターケーブルつないでくれません?」なんていう人いるのでしょうか……。

しれっとわずか3行でブースターケーブルの説明をしているトリセツ

クルマのトラブルは保険会社に連絡、という常識を知る

うーむ、さてさて、というところで思い浮かんだのはディーラーのお兄さんです。即電します。電話帳に登録しておいてよかったです。

電話に出たのはしゃがれ声のおじさまで、お兄さんは接客中とのこと。おじさまにかくかくしかじか説明します。すると、
「あー“ちょい乗り”ですねー。バッテリー上がりだと思いますよー」
と元気な声。

“ちょい乗り”という新たなキーワードが出てきました。街乗りというのは聞いたことがありましたが、ちょっとしか乗らないのを“ちょい乗り”というのですね。

で、どうしたらいいかと問うと
「ウチが業者を派遣することもできますが、こういうときは保険屋さんに頼むんですよ。保険はウチで契約しました? あーしてない。じゃぁ契約した保険屋さんに電話してください。ウチで契約してればぜんぶ手配したんですけどねー」
と、ディーラーの保険見積もりを蹴ったことへの不満をにじませつつもいろいろと教えてくれます。基本いい人です。何かあったときにワンストップで便利だからディーラーの保険にする人もたくさんいるのですね。勉強になりました。

さて、次は保険屋さんです。トリセツとともに保険会社の書類もダッシュボードに入れてありました。

ネット保険なので自分でPDFをプリントした「対応ガイド」。プリントしていてよかったです

「緊急時の対応ガイド」をめくっていくと、わかりやすく「ヘルプデスク」に電話すべし、と書いてます。またも即電です。

電話に出たのはなんとなくクールというか淡々とした女性。怒っているわけではなさそうですが、サバサバ・テキパキとしてます。気を悪くさせないよう、こちらもテキパキ答えます。クルマのナンバー、証券番号、生年月日なんかも聞かれたでしょうか。

あれこれ答えていると本人確認が完了して、さっそくロードサービスを手配してくれました。なんと40〜50分でやってくるとのこと。システマチックにものごとが進んでいきます。

でかでかと電話番号が記載されているので間違えようがありません

小型のレッカー車がやってきて「ジャンピングスタート」

40分後、ロードサービスの車両がやってきました。小型のレッカー車です。本来は、というか多くは事故対応のサービスなのだということがわかります。バッテリー上がりで呼んでしまってすいません、という気持ちになります。

担当のお兄さんに再びかくかくしかじかの説明をすると、
「20〜30分走るだけだと、使っている電気に充電が間に合わないんですよね。だからほぼほぼバッテリー上がりでしょう」
との見立てです。

確かに日が短く気温も下がり、夕方の塾送りはヘッドライトにエアコンを使う頻度が急に増えておりました。エアコンなんか短時間しか乗らないから風量も温度設定も高くして、すぐに暖かくなるようにしていたほど。そういうことが影響したのかもしれません。

などなどと説明を受けながらすぐに復旧作業。「ジャンピングスタート」と呼ぶらしく、ほかのクルマでなく、バッテリーの箱みたいなものから給電する仕組みのよう。「10分ぐらいで終わりますよ」とのことでしたが、10分のうちのほとんどは点検したりの手順の時間で、エンジンがかかるのは一瞬です。当たり前ですけれど。

ジャンピングスタートを待つ三菱アイのあられもない姿

魔法のようにエンジンを再始動させたお兄さんから、
「しばらくエンジンをかけっぱなしにしてください。なるべく長く、3時間以上でお願いします」
との申し送りが。

エンジンかけっぱなしで駐車場に置いとくのも不審なので近所をぐるぐる回ったり、少し遠くまで走りに行きましたが、すぐに日没。ヘッドライトもエアコンもONで、これは果たして充電してることになるのかしらと不安になり、戻ってきてアイドリング状態、などとやってるとようやく3時間ほど。バッテリー上がりトラブルからやっと解放されました。

後日、「バッテリー上がり」で検索すると、“ちょい乗り”によるバッテリー上がりはよくあるというか、そうならないように注意すべきクルマ維持の必須事項なのがわかりました。近場の買い物程度しか乗らない主婦の方はバッテリー上がり防止のために「たまに1時間ぐらい走る」なんてコメントもありました。

今後はクルマのためにも遠くのスーパーに行く必要がありそうです。なんだか運動不足の犬のために遠くまで散歩せざるを得ない人みたいですが、二度とバッテリー上がりにならないよう注意したいところです。ちなみに加入しているネット保険では契約中1度はロードサービス無料、次からは来てもらうだけで2万円ぐらいかかるとか。そう考えるとゾッとします。