いつモノコト

スマホすら不要、SwitchBotのスマートロック+指紋認証が便利すぎた

SwitchBot(スイッチボット)のスマートリモコン「ハブ2」と温湿度計をセットで購入したのが2023年の夏でした。温湿度計については、外の気温が何度なのかすぐに分かるのは、むしろ冬が本領発揮の季節。「思ったより冷え込んでいる」「厚着だと汗ばみそう」とかの、防寒着の度合いを選ぶのにとても重宝しました。

また、スマートリモコンのアプリのオートメーション機能でいくつかの条件を設定し、「起床前に指定温度以下ならエアコンをオンにしてダイニングを温めておく」といった使い方も試しました。総じて冬はかなり便利に使っていました。

こうして「ハブ2」を便利に使っていたので、ハブ2と連携できるスマートロックも気になっていたのですが、2023年の年末に新製品の「ロック Pro」が発表されたため、こちらを購入してみました。また、連携して使える「SwitchBot 指紋認証パッド」も一緒に買ってみました。

私が購入した年初のタイミングでは、2点の合計で27,090円でした。19日現在、SwitchBot公式ストアでは2点セットが割引されて22,980円です。Amazonではこのセットが「スマイル Sale」のセール価格で19,993円になっています。

前提として我が家にはインターネットに接続されたスマートリモコンの「ハブ2」がすでに設置されています。スマートロックの「ロック Pro」は「ハブ2」と連携することでインターネットを介した機能を利用できるようになります。

SwitchBot ロック Pro
古いドアのロックにも取り付けることができました
設置後24時間は養生テープで固定して、本体の強力な両面テープの接着を確実にします

ロック Proの設置は特に問題ありませんでしたが、我が家は築50年以上の古いマンションなので、ドアも相当に年季の入ったタイプです。ドアノブはレバーではなく「握り玉」ですし、ロック Pro本体を握り玉にギリギリまで接近させて設置するので、握り玉を回しづらくなりました。ただ、しばらく使っているうちに、ちょっとした持ち方の工夫で回しづらさは解決できました。

注射器のようなイメージで持つと簡単に回せるようになりました

「ロック Pro」の解錠・施錠にはいくつもの方法が用意されています。一番気になるのは外出先から帰ってきた時の解錠方法だと思いますが、スマートフォンアプリを起動して解錠ボタンを押すという、スマートロック製品で定番的な方法のほかに、一緒に買った「指紋認証パッド」と連携させた解錠・施錠も可能です。

指紋認証パッド一式。NFCカードが付属しますが、スマホ内蔵のNFCは非対応です。現状、私の使い方ではスマホをかざすより指紋認証のほうが簡単です

指紋認証パッドをドアの外側に設置すれば、登録した指紋や暗証番号、同梱のNFCカードをかざすことで、ロックProの解錠・施錠ができるようになります。これにより、スマートフォンを取り出さなくても解錠・施錠が可能になり、スマートロックをさらに簡単に使えるようになります。

指紋センサーにタッチするだけで解錠できます。6~12桁の暗証番号やパッケージ同梱のNFCカードにも対応

使ってみると、この指紋認証パッドの便利さを実感しました。すでに3カ月以上、毎日使っていますが、毎日便利さを実感しています。出かけるときは、指紋認証パッドの左下にある鍵マークの施錠ボタンを押すだけで施錠が完了。グリーンのLEDが点灯し、ウィーンと音がして施錠されると、スマホアプリに施錠をしたという通知が届きます。

帰ってきた際は、スマホを出したり操作したりすることなく、指紋認証パッドに指をタッチするだけ。スマートフォンをまったく使わず解錠・施錠の操作ができるので、「スマホをなくして帰ってきて、スマートロックが開けられない」という最悪の事態も防げると思います。まぁ、私は財布の使っていないポケットにカギを忍ばせてありますが……近所なら財布を持たずに出ることも多いですし、スマホやカギの有無に関係なく「身一つで開けられる」というのは心強いものがあります。

一方で、ロック Proはハブ2と連携しているので、外出先からアプリを使って、遠隔で解錠・施錠する操作も可能です。また、もし仮に、勝手に解錠・施錠の操作が行なわれた場合も、スマホアプリには解錠・施錠のプッシュ通知が届くので、身に覚えのない操作はすぐに検知できます。概して、スマートロックを設置していない環境と比べれば、セキュリティは向上したといえそうです。

ロック Proや指紋認証パッドなど本体のバッテリー低下に対しては、利用した際にブザー音の警告やアプリでプッシュ通知をするなど何重にも対策が用意され、交換忘れを防ぐようになっているので、いつのまにか電池切れ、ということはなさそうです。ちなみに指紋認証パッドは、取り外すと必ずアラートが鳴り、暗証番号や指紋でアラートを解除する仕様になっており、盗難やいたずら対策も施されています。

解錠・施錠のプッシュ通知(左)と、SwitchBotアプリ内の「ロック Pro」の画面(右)

スマートロックは以前の物件で使っていたことがあるのですが、今回は自宅のインターネットにつながったスマートリモコンと連携する製品です。身に覚えのない解錠の操作があっても外出先で通知を受け取れるので、「監視システムが動いているぞ」といったような安心感があります。また、指紋認証パッドは「ちょっとは便利になるかな」程度の軽い気持ちで導入したのですが、スマホ不要でサクっと解錠できて、これはもう必須レベルの組み合わせだと思いました。SwitchBotのスマートロックが気になっている人は、指紋認証パッドも一緒に検討してみるといいのではないでしょうか。

太田 亮三