いつモノコト

“帰宅前にエアコンON”があっさり実現 SwitchBotスマートリモコンを導入した

SwitchBotのスマートリモコン「ハブ2」

スマートホーム、スマートリモコン、そういったアイテムは活用する機会が少なそうで、今までは様子見していたのですが、AmazonのセールでSwitchBotの製品群を見かけたのを機に、ある理由でとても欲しくなりました。そこで、SwitchBotのスマートリモコン「ハブ2」と、別件でかねてから使ってみたかった“屋外対応の温湿度計”を一緒に購入しました。Amazon.co.jpにてセットで9,102円でした。

ハブ2と防水温湿度計を購入

7月に入り、連日とても暑い日が続いていたこともあり、取材を終えて自宅に帰る最中に「今エアコンを遠隔操作でオンにできたらいいのに……」と強く感じたことがありました。なぜ今更そんなことを感じたのかと不思議だったのですが、今の部屋はコロナ禍のはじめの頃に引っ越しを敢行し、以来夏場でも日中に長時間外出する機会はほとんどなかったからでした。コロナ禍以前はオフィス勤務でしたので、“真夏の日中に自宅に帰る”というケースがそもそもなかったわけですね。

私がSwitchBotの製品を買ってやりたかったことはシンプル。リビングのエアコンを外から遠隔操作でオンにしたい、というだけです。そしてそれは、スマートリモコンの「ハブ2」を設置して、自宅のWi-Fiに接続するセットアップを完了させたら、すぐに実現できました。

ハブ2は、USB-C接続の電源ケーブルの途中に温湿度計のセンサーがあります
設置場所はひとまずエアコンの風が直接当たらない、食事テーブルの上に。遠隔操作をしたいエアコンの真下ですが、「ハブ2」本体は少し上向きに角度がつけられていて、赤外線の送受信の性能も高いので、この位置関係でも問題なくリモコン機能を使えます

エアコンの赤外線リモコンを「ハブ2」に登録すると、スマートフォンのSwitchBotアプリのホーム画面にエアコンのボタンが追加されるので、それを押すだけです。温度調節も(1℃単位ですが)できます。自宅の中でも外出先でも(スマホが4Gや5Gの環境でも)、同じ感覚でアプリを操作できます。帰宅する30分や1時間ぐらい前にポチっと押しておけば、帰宅した頃にはひんやりとした塩梅になっています。帰宅時間が決まっている場合はエアコンのタイマーなどでも実現できると思いますが、帰宅する時間が分からない場合、こうした遠隔操作はとても便利だと思いました。「ハブ2」には温湿度計が搭載されているので、アプリで温度をチェックした上で判断できるのもいいですね。

ある日の取材を終えて帰宅する際の使用例。アプリで自宅の様子をチェックするとリビングが35℃になっていたので、エアコンの電源をオンにしてから帰宅の電車に乗りました

使い始めてちょっといいなと思ったのは、寝起きのタイミングで、アプリを使い寝室からリビングのエアコンをオンにできることでしょうか。筆者宅はどの部屋も午前中の早い段階でかなり温度が上がりますし、アプリで温度を確認してからエアコンをオンにできます。その後、二度寝をしたりスヌーズ機能と格闘したりしているうちにエアコンが効いてきます。起きぬけにモワァァっと暑いリビングで過ごすことがなくなって、かなり快適になりました。

「ハブ2」は高精度な温湿度計と照度センサーが搭載されているほか、連携している外部のセンサーを使った、自動制御などの賢い使い方もできます。こういうオートメーション機能(シーン機能)はかなり充実していて、発動条件として、温度が何度以上になったら、というセンサーの値をトリガーできますし、スケジュールを組むことも可能です。ベータ版ですが、ユーザーの現在地に基づき判断する(ジオフェンスを使う)という方法も用意されています。またSwitchBotには、カメラやドアセンサー、スイッチ、カーテンを動かすロボットなど、さまざまな連動機器がラインナップされています。今後はこうした使いこなしにも挑戦してみたいですね。

屋外対応の防水温湿度計

防水温湿度計

屋外にも対応した「防水温湿度計」は、天気予報の気温ではなく、自分の家の外がどれくらいの気温なのか知りたくて購入しました。「ハブ2」と連携させると情報を取得できるようになり、アプリでは温度の詳細な推移(履歴)も確認できます。設定を変更すれば、「ハブ2」本体のディスプレイにこの防水温湿度計の値を表示することもできます。

日常生活向けとしては精度も十分に高いようです。電池は単4形2本で約2年もつというので、なかなか駆動時間は長いですね。

ただ、筆者宅のバルコニーは屋根がなく日光を遮るものがほとんどないので、日差しがある日は直射日光が当たって温度が高めに出てしまう模様。そこで、SwitchBotの純正品ではないですが、屋外センサー用の自然通風筒とよばれるケースを手配し、到着を待っているところです。

夏だけでなく冬や季節の変わり目でも、外の気温を考慮した服選びで悩むことは多いので、自宅の外の気温が簡単に分かるこのセンサーは通年で活躍してくれそうです。

太田 亮三