いつモノコト

セブンの「ミールキット」を買ってみた。テレワークでも“ちゃんとご飯”

テレワークになって困ったのが昼ご飯です。何しろ昼は時間がありません。自分で一から調理していたら昼休みがあっという間に終わってしまいます。そのため自分で調理するとなると、ラーメンやパスタ、レトルトカレーなどになりがちです。

会社に行っているときは当たり前のように毎日外食で、いろいろな物を選んで食べられましたが、テレワークになると外食という選択肢は厳しくなります。都内に住んでいればそれほど問題はないのでしょうが、筆者のようなさいたま市の片田舎になりますと、外食の選択肢が格段に減り、外食産業のありがたみが身にしみます。

筆者宅はわりと駅から近いのですが、そもそも立派な駅ビルなんてありませんし、駅の周りにも飲食店が非常に少なめです。無いわけでは無いですが、ランチの時間が短すぎて合わないなど、筆者ニーズとのマッチングがうまくいきません。毎日すき家、などになってしまいます。すき家はおいしいですが、毎日となるとどんな飲食店でも厳しいです。自転車で片道10~15分ほど走ると国道沿いの飲食店には行けて選択肢は広がりますが、それでも選択肢自体が非常に少ないです。

なら、コンビニやスーパーで、ということにはなるのですが、コンビニもスーパーも弁当の種類はそうそうが変わるわけでもなく、マンネリ化しがちです。マンネリはテンションが下がります。

そこで、テレワークの食糧事情を改善すべく、最近にわかに脚光を浴びつつある「ミールキット」を試してみようと思いました。ミールキットは、メニューごとに必要な食材が、1~2人前程度でセットになっているものです。基本的には油で炒めたりする必要はありますが、食材自体はカットがしてあるなど、簡単に調理ができ、時短になるほか、無駄な生ゴミがでないようになっています。生鮮品や冷凍品などで提供されますが、業者によってさまざまです。そして業者によっては宅配もしてくれます。これは便利です。そして、調理済みではありませんので、価格も比較的安価です。

有名なところでは、Amazonフレッシュや、オイシックス、トップバリュのまるごと献立キット CooKit、セブンミールなどがありますが、残念ながらここでも地域格差の洗礼を受け、ほとんどのサービスが筆者の地域では対象外です。唯一セブンミールが利用可能でしたので、今回はこれを試すことにしました。

セブンミール

豊富なメニューから選べる「ミールキット」

セブンミールは、セブン-イレブンの商品を注文し、受け取れるサービスで、お弁当やドリンク類、生活雑貨などとともに「ミールキット」も扱っています。1商品から注文が可能で、セブン-イレブンで受け取るなら送料は無料。1回あたり1,000円以上の購入で配達もしてくれます。セブン-イレブンの店舗で受け取れる、という手軽さのおかげで、他の事業者よりも利用可能エリアが広いのがメリットです。

ミールキットは「日替わりメニュー」「毎日選べるメニュー」の2種類があります。「日替わりメニュー」は文字通り日替わりでさまざまな料理が楽しめます。ただ、注文して即日受け取れるわけではなく、注文は3日以上前に行なう必要があります。なのでメニュー自体は3日後から1カ月程度先まで用意されていて、毎日違うメニューを注文できます。1日あたりのメニューの種類は1種類で、毎日違う食事を頼めますが、同じ日に別のメニューを頼むことはできません。

注文単位は1人前セットと2人前セットが注文できます。1人暮らしの場合などはもちろん1人前が便利ですが、2人前は割安ですので、料理によっては調理後に残りを冷蔵・冷凍保存しておく、などもアリかもしれません。

筆者が確認した時点での価格は、1人前が410円から486円、2人前は756円~907円でした。たとえば、1人前486円のメニューは、2人前セットだと907円になり、65円お得になります。

「毎日選べるメニュー」も、注文を3日前までに行なうことは同じですが、こちらは3種類の固定メニューから日付にかかわらず選べます。基本的に2人前セットのみになります。日替わりメニューが好みでないときなどに、こちらのメニューを頼む、などの使い方がアリかもしれません。メニューの種類は少ないですが、好きな日に好きな物を頼めます。また、メニュー内容は定期的に更新されます。筆者が確認した時点での価格は918円~1,188円でした。若干高めに見えますが、その代わり、ちゃんこ鍋や、シンガポール風チキンライス&海老の生春巻きなど、凝ったメニューになっていました。

受け取り方法は意外とアナログ

セブンミールの利用には、セブン-イレブンの通販サイトである「オムニ7」への会員登録が必要です。

基本的には「昼食のマンネリ化を解消したい」という目的がありますので、日替わりメニューを利用することにしました。メニューを見ると、ざっと1カ月分ほどのメニューが並んでいます。商品によってはある程度ローテーションで提供されているようですが、メニューの種類自体は期待通り豊富です。今回は日替わりメニューから「ミールキット2人前(海鮮八宝菜)」(907円)を注文しました。

今回は注文が1,000円未満なので店舗受け取りになります。注文時に受け取りたい店舗を選択できます。ちなみに、1回あたりの注文が1,000円以上になると、送料220円で宅配も可能です。3,000円以上で送料無料となりますが、ミールキット注文時には注意が必要です。

宅配は、あくまで当日1回の注文が対象となります。例えば2人前を3日分まとめて注文すると総額は3,000円近くなりますが、ミールキットの場合、会計は1日ごと個別になるので、1日ごとに1,000円を超える注文をしていないと宅配の対象になりません。また、1日ごとに3,000円を超えないと送料無料にもなりません。どうしても宅配をしたい場合は、2人前メニューにサラダやドリンクを合わせて注文するとだいたい1,000円は超えるのではないかと思いますが、3,000円超えは難しいので送料はかかります。

筆者は自宅から店舗が近いということもあり、受け取りにしました。届けて貰うのも便利ですが、多少は歩いたほうが気晴らしにもなります。受け取りは1日に昼と夕方の2便があります。昼は11時30分から受け取り、夕方は17時30分から受け取りとなります。宅配の場合は、昼が正午頃、夕方が17時頃までに届けてくれます。

筆者が受け取りにいった店舗

店舗では、レジでミールキットを受け取りに来た旨と、名前を告げて受け取ります。受け取りの用の番号やQRコードなどはなく、比較的アナログです。店員さんに受け取りの旨を伝えると、バックヤードで冷蔵保存されていたミールキットを持ってきてくれ、発注書を確認し、Suicaで会計しました。

ミールキットは1セットが専用のパッケージで包装されています。このまま店頭に並んでいても違和感がありません。

中を開けると、それぞれ食材が個別の袋に入っています。これがなかなかよくできていて、料理で使うタイミングごとに分けられているので、調理時に順番に開封していくだけでよいようになっています。

食材の他に調理方法を記したレシピが1枚入っています。レシピには調理する順番と火加減、加熱時間などが書かれていて、これに沿って調理すればまず失敗しないようになっています。

レシピ

順番通りに具材を入れるだけで簡単調理

今回購入した海鮮八宝菜では、「豚バラ肉」「たけのこ・にんじん」「きくらげ・白菜」「チンゲン菜」「うずら卵・いか・えび」「あさり」「八宝菜ソース」がそれぞれセットで小分けされています。まずカットされているだけでも時短になって便利なのですが、投入タイミング毎にあらかじめ分かれているのも助かります。自分で用意するのは「油」だけです。

あらかじめ小分けされた食材。2人前です
野菜もたっぷり

まず油を引いて「豚バラ肉」を炒め、火が通ったら取り出し、次に「たけのこ・にんじん」の袋を開けて1分程度中火で炒め、その後白菜、きくらげの袋を開けて3分中火で炒める、など具体的な投入具材と火加減がレシピに書かれているので迷いません。具材を順番に入れれば良いだけ、というのは気が楽です。味付けも調味料やソースが規定量だけ付属していますので、間違えようがありません。

基本は小分けされた食材をレシピ通りに炒めていくだけです

ちなみに、レシピには「美味しく作るコツ」も書かれていて、今回は、「白菜はあらかじめ芯と葉にわけて、芯から先に炒めてから葉を炒めると食感や色みよく仕上げられてます」とありました。筆者は今回無視してしまいましたが、余裕のあるときには試してみたいです。

レシピ上に記載されていた調理時間の目安は15分で、実際、掛かった時間を計ってみたのですが、だいたい目安通りの時間で調理できていました。筆者は普段ここまで凝った料理はしないのですが、特に困ること無く、あっけなく調理できました。

15分ほどで完成です

肝心の味のほうですが、とても自分で作ったとは思えないおいしさでした。味付けを自分でまったくやっていないからこそ、非常に高い完成度で、しっかりとした味付けです。八宝菜はセブン-イレブンのお弁当にもよくあり、味自体はそれと近いかもしれません。しかし、これは嬉しい誤算だったのですが、具材はお弁当よりも豊富に感じました。価格的には中華丼弁当などと比べて、ご飯が付いていない分安くは無いのかもしれませんが、具材の豊富さがそれをしっかりカバーしていて、コンビニ弁当よりもかなり高い満足感が得られました。

日替わりメニューのラインナップには、そもそも普段、セブン-イレブンの弁当にはないラインナップも豊富にあります。そこから選ぶだけでも楽しいですし、普通においしい定食屋レベルの食事を自宅で簡単に作れるのはスバラシイです。

ミールキットなら自分で調理する気になる

今回、セブン-イレブンにミールキットを受け取りに行ってだいたい往復5分、調理前の道具の準備などで数分、実際の調理で15分、ということで、食事するまでにかかる時間は多めに見て25分程度というところでした。それなりに時間と手間は必要ですが、筆者のように自宅近くに定食屋がなく、自分で調理をするスキルも時間も無い。弁当も飽きる、という場合には、ミールキットは有効です。

調理に時間はある程度掛かりますが、筆者の場合は外食時も移動で同等の時間を消費してしまいます。それに、自分で材料を購入してカットするなどの時間を考えれば、とても一から自分で準備する気はおきません。ミールキットならそれらの問題が全て解決済みです。

自分で調理をする分、価格も飲食店で食べるよりは安くすみますし、種類も豊富。食材もしっかりボリュームがあり、満足感が高いです。毎日利用とまでは行かなくても、日々の昼食の新たな選択肢とすることができそうです。

清宮信志