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ワークマン、これからは“寒暖差”対応ウェア 独自路線を強化

ワークマンは7日、2026年の秋冬に発売する新製品の発表会を開催した。従来の暑さや寒さに対応するウェアだけでなく、今後はそれらに1着で対応する“寒暖差”対策ウェアを強化していく方針を打ち出している。

26年秋冬の新製品の多くは9月に発表済み。10月7日開催の発表会は、一部新製品を追加発表したほか、そうした高性能衣料の“体験”にフォーカスし、雨や極寒の環境を用意した“過酷なファッションショー”で性能をアピール。ラインナップの中心である、断熱素材を採用した「XShelter」シリーズの性能をさまざまな方法で紹介した。

近年のワークマンは、価格を抑えた機能性アウターウェアだけでなく、NASA採用素材のリカバリーウェアやメリノウールのインナーウェアなども好調。一方で、職人のための作業着も機能やデザインでラインナップを強化し販売拡大につなげている。

ワークマン 専務取締役の土屋哲雄氏は、異常気象が常態化していることを背景に「天候は選べないが、衣料は選べる。日常を守る“シェルター”を着る時代だ」と訴える。

高性能な断熱シートを採用した「XShelter」(エックスシェルター)シリーズは、秋冬からのラインナップの強化により、今後1年間で780万着程度まで販売が伸びる見込みとするなど、高い成長率を予測している。

ワークマン 専務取締役の土屋哲雄氏
「XShelter」は快進撃と紹介

同社が着目しているのは、春や秋などで、1日の中で大きく気温が変化する「寒暖差」対策だ。同社の製品は、季節の変わり目だけでなく、例えば冬の満員電車や、ラーメンを食べた後といった衣服の中で起こる“寒暖差”にも対応できるという。

すでに高性能リカバリーウェアやメリノウール採用のインナーウェアも広い意味で寒暖差対策ウェアのひとつに位置付けられているが、外気温の変化に耐える“寒暖差カット”の考えをアウターウェアにも導入していく。

9月に開催された発表会では、新たな中空断熱素材を採用し、1着で外気温5度~30度まで対応し寒暖差をカットすると謳うアウターウェア「XShelter Σ(シグマ)」(3,990円など)が発表されている。これは「XShelter」の中でもエポックメイキングな製品で、“寒暖差カットアウター”の中心を担う。

外気温5度~30度まで対応するアウターウェア「XShelter Σ」
30度でも「着ているほうが涼しい」という
風雨を交えた演出で性能をアピール

10月7日開催の発表会では新たに、冬向けに“究極断熱”を謳う「XShelter Ω(オメガ)」が発表された。

マイナス15度に対応するモデル(4,990円)は中綿なしで軽量に仕上げたほか、850FPのダウンを組み合わせてマイナス30度まで対応するモデル(15,000円)もラインナップ。ダウンモデルは、体感マイナス20度という冬のバイクツーリングや北海道の内陸といった極寒の環境にも対応でき、衣服内温度は30度など快適なレベルにキープできるという。

「XShelter Ω」、マイナス15度まで対応するモデル
「XShelter Ω」、マイナス30度まで対応するモデル
マイナス20度の冷凍室から出てくる演出も
200度のホットプレートの上でも氷がなかなか溶けないという「XShelter」に採用されている断熱シートの性能実験。指で触れられるほどに熱が遮断されている。右の黒い生地が通常素材で、すぐに氷が溶けてしまっている

衣料の常識を覆すのがワークマンの夢

土屋氏は、「XShelter Σ」のようなオールシーズンに1着で対応できる衣料は、ユーザーにとっては買う衣料を減らせて物価高対策になり、ワークマンにとっても1年のうち8カ月は売れて、ビジネス的に大きなチャンスがあると見込む。「競合がどこにもない。これが成長すると非常にいい」と、他に類を見ない製品であることに自信をみせている。

今後はさらに、“究極断熱”を謳う「XShelter Ω」の夏向けの製品として、ビジネスシーンに向けたジャケットなどで外気温40度に対応する製品も追加する予定という。

「妄想に近いかもしれないが、1年1着で済むようにしたい。暑さ・寒さもひとつでいい。衣料の常識を覆すのがワークマンの夢」と土屋氏はビジョンを語り、高性能ウェアの開発をさらに推し進めていく方針。