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Google、衛星軌道上のAIから俳句の受信に初成功
2026年11月2日 11:52
Googleは10月30日(米国時間)、宇宙空間にAI向けの計算基盤を構築する研究プロジェクト「Project Suncatcher(プロジェクト・サンキャッチャー)」において、軌道上のTPUから初めての応答が得られたと報告した。
Project Suncatcherは、TPUを搭載した多数の小型衛星を高速な光通信で接続し、AIが必要とする計算資源を衛星軌道上に構築する研究プロジェクト。人工衛星にはGoogle独自のTrillium TPUを搭載しており、電力は太陽光発電で賄う。地上と比べて最大8倍の効率で行なえるという。直近では10月1日にSpaceX「Falcon 9」のライドシェアミッションを通じて小型人工衛星のプロトタイプ機を地球低軌道上に投入し、動作安定性や放射線耐性の検証などを行なっていた。
今回の発表では、人工衛星に搭載したTPUから初の応答が得られたとしている。搭載しているAIモデルはGoogleのオープンモデル「Gemma 4」。俳句を詠むよう指示するプロンプトに対して「Blue marble below Data streams in silent grace Starlight feeds my core. ✨(訳:眼下に広がる青い大理石 データの流れは静寂の中で優雅に流れる 星の光が私の核心を養う。)」との返答があった。Googleはこれをもって「Hello World」のマイルストーンに到達したと位置づけている。
今回の実験ではこのほか、宇宙をテーマとした五行詩(limericks)と、ペイロードシステムの状態を報告するテレメトリプロンプトのテストを実施したとのこと。今後は軌道上での熱ストレスと放射線被曝に対するTPU性能の評価テストを継続して行なうとしている。

