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"推せるAI”の魅力 便利だけじゃない「Meta Muse」の楽しさについて語ろう

Meta Museがスタート

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MetaのパーソナルAIエージェント「Muse」が、10月23日から日本でスタートしました。Museは、ユーザーの指示に従って情報を検索したり、回答するだけでなく、Webサイトを操作し、予約や買い物などのタスクを自律的に進められるAIエージェントです。

米国では開始1カ月で1,000万ダウンロードを超えるなど大きな注目を集めているMuseですが、実際に使ってみると、確かに「自分のためのAI」が近くにいるように感じられました。そのMeta MuseについてImpress Watch編集部で雑談してみました。

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収録日:10月27日
出演:
佐々木翼(Impress Watch)
臼田勤哉(Impress Watch)

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Meta Museが楽しい 自分を「知ってる」エージェントの魅力

臼田:今回のテーマは、Metaの常時稼働AIエージェント「Meta Muse」です。10月23日に日本でもスタートしました。実際にレビュー記事を書いた佐々木さんに聞いていきたいと思いますが、Meta Museどうでした?

佐々木:使いやすいですね。AIを使ったことがない人でも使えるように設計されているので、本当にChatGPTが使いこなせなかったとか、Geminiも使いこなせなかったみたいな方に、特にMuseはおすすめなのかなと思います。

臼田:ChatGPTなどと違うことってどのあたりでしょう? 基本的にはチャットをするUI自体は同じような感じじゃないですか。

佐々木:そうですね。

臼田:どこが「詳しくない人にもおすすめ」のポイントになるんでしょう。

佐々木:エージェントと謳っているだけあって、ユーザーがしたいことをMuse側が理解をしてくれるところです。ChatGPTも理解はしてくれるんですけども、あくまでインターネットに落ちている情報を拾ってくる、あとはユーザー側で作業をするというのが今のテキスト生成AIです。Museの方は、例えば「お店を予約して」と言うと、Muse側でブラウザを起動して予約まで完遂してくれる。ユーザー側は確認作業だけで済むというところが、今までのものと大きく違うかなと思います。

臼田:実際僕も使っていますけど、めちゃくちゃ便利ですよね。

佐々木:便利ですね。

臼田:Google カレンダーやGmailなど、自分の情報をMuseに与えれば与えるほど、頭が良くなるというか、できることが増えていくような感じです。自分しか知らないことをなぜか知っている秘書みたいな感じがすごくいいなという気がしています。実際に試して「これ便利だった」などは何かありますか?

佐々木:そういう意味だと、僕もGmailは連携をしていて、クレジットカードの引き落としの連絡が来ていたんです。「10月の何日に引き落とされるけど口座は足りてる?」みたいな話をMuse側から気を利かせて言ってきてくれたんですね。僕はMuseの投稿を見てお金を振り込まなきゃとなって振り込んだんです。そうすると1時間後くらいに振り込み確認もメールで来るので、「振り込まれた」という話がMuseから来て、「お金はちゃんと足りてるね、大丈夫だね」みたいなことをMuse側が言ってくる。僕がリマインドをしなくても向こうが勝手に送ってくるんです。

Meta Museがスタート

臼田:そうですよね。僕もメッセンジャーで友達とやり取りしていて、「何時に行きましょう」みたいな話をしたら、その文脈を汲み取ってくれて「カレンダーに入れますか?」みたいなことを言ってきてくれました。実際に自分が連携しているGoogle カレンダーに登録までしてくれて、「場所はどこですか?」と少し時間が経ったら聞いてくれるなど、めちゃくちゃ優秀なんですよね。もうちょっと使うと本当に手放せなくなるかなという感じはします。

佐々木:そうですね、まだ出会って3日ではあるものの。スマホの状況も見てくれるので、バッテリーの残量や、スマホに届いた通知を確認したりだとか、あるいは位置情報もできるので、夜中になると「充電してないよ」という気を利かせたメッセージが届いたり。

臼田:そんなのも届くんですね。

佐々木:届きます。あとは位置情報で言うと、事前に教えていた予定から「その時間に間に合わせるには今の時間からだとこの電車に乗ったほうがいいよ」みたいな「リマインドをしますか?」という提案をしてきたり、そういったところが指示なしで向こうから言ってくるんです。

臼田:僕もだいぶ前に店名だけ入れたカレンダーで、よくわからないけれども「明日8時にこういう予定があります。これは店の名前です」と検索してきて「ここですか?」みたいな。知っているから探してきてくれる必要もないんだけど、やけに気が利くというか、ちょっと鬱陶しい時もあって。「それ知ってるよ」みたいなやり取りがちょっと発生してめんどくさいなと思ったりもしました。

佐々木:そうですね、バッテリーの話もそうですけど、丁寧すぎる部分もあるので。

臼田:調整して、うざくない程度の会話になるよう調整できるかは今試しているところです。

佐々木:メモリ機能はあるので、「これは通知しなくていいよ」と言えば向こうもだんだんわかってくるのかなと思います。

映画館の予約も 先回りした提案が気持ちいい

臼田:そうですよね。佐々木さんが書いた記事だと、映画の予約なども試していたじゃないですか。あのあたりはどうでした?

佐々木:映画の予約はかなり便利というか、本来であれば予約くらいだったら人間がやったほうが正直早いんですけど、これの一番すごいところは、自分が別の作業をしている時も裏で動いてくれるところにあると思うんです。映画の予約などで自分が服を探して準備をしている時に席だけ確保してくれて、自分はあとは決済するだけといった作業を、パソコンではなくスマホのMuseでもできるので、そこが便利だなと思います。

臼田:そうですよね。確認だけできれば、映画館を探して作品を探して席を決めて予約するのって、別に人間がやる必要はないというか。めちゃくちゃ助かりますよね。

佐々木:ChatGPTなどでも「どこの映画館で何時の回を探して」と言えば出てきはするんですけど、上映の時間しか見てくれない。どこの席が空いているとか、真ん中あたりが空いているという情報までは拾ってこないんです。そのあたりはMuseに「真ん中へんにして」とか「出口に近いところにして」と言うと、そこを含めて席を選んでくれるので、そこも便利だなと思っています。

臼田:僕も週末に調布と日比谷の映画館で「この作品を見たいんだけどどっちがいいと思う?」と聞いたら、それぞれの映画館の劇場の席の空き状況と上映時間を全部教えてくれました。試しただけで、結局行かなかったんですけど、翌日もその翌日も「まだ空いてますよ」「まだ空いてますよ」とちゃんと教えてくれて、すごく健気なんですよね。

佐々木:その後って予約はしていないんですか?

臼田:していないです。単に「空いてるかな?」と問いかけただけなんですけど、それを毎日教えてくれて、「結局やめたわ」と言うまでずっと教えてくれるんです。

佐々木:僕も同じようなことをしたんですよ。映画の予定を入れて、予約はしないんですけど予約したことにしてMuseに伝えたんです。そうすると2時間後くらいに「映画終わった後、ご飯どうするの?」みたいな通知が来て、「考えてない」と言ったらお店をリストアップしてくれて。その後にまた時間が経ったら、「そういえばこの日雨だったから、あんまり濡れない方がいいよね。映画館から道が近いところにするけどどう?」という話が来たので、そこはかなりすごいなと思いました。

臼田:日曜日雨だから傘の準備も、みたいなことを言ってくれて、行かないんだけどなと思いながら。申し訳ない気持ちになってくる。

佐々木:可能性を感じる瞬間ですよね。

移動ルートも細かく紹介

愛着と可愛さ 便利だけじゃないMuseの魅力

臼田:この1年くらい「AIはエージェント化する」と言われてきて。会社の文脈はもちろん理解できるんですが、個人に寄り添う形でここまで実現されると結構インパクトあるなと思いましたね。

佐々木:3日経ってこれくらい自分に精度の高い提案をしてくるので、Gmailがそもそも自分の趣味やパーソナルな情報の宝庫なので、それを読み取るだけでだいぶ理解してくれるというのもすごい事柄だなと思います。

臼田:大体Gmailに連絡が来ますもんね。

佐々木:映画もそうですけど、自分の好きなアーティストのライブなどの情報もメールに残っているので、それを基に「このアーティストの新しいライブの予定がこの日に入っているけど、先着の始まりは〇日だからその日またリマインドするね」みたいなことも言ってくれますし。

臼田:さっき「自分の情報って漏洩してますか?」と聞いたら、ふるさと納税の件で「漏洩してます」というのを教えてくれて、「これもか」みたいな。対策にも役立てられるので、すごく面白いですよね。あとさっきマネーフォワードと連携する「コネクタ」も試しました。マネフォの利用例として「サブスクの見直しについて相談できる」というのがあったので、そのプロンプトを試したら、日経新聞、ChatGPT、note、U-NEXT、Netflixなど、全部で「あなたは3万円くらい使ってます」と出してきて。

その中でも「このFODというのは何ですか?」とか言ってくるんですね。FODは、フジテレビの配信なんですけど、「FODの値段が普通は2,000円くらいですが、4,700円で値段が合わないです」とか質問してきて。「これはF1のプランなんです」と回答したら、「F1は12月6日に閉幕するので、閉幕した後に2カ月解約するとオフシーズンの2カ月分が節約できます」といちいち教えてくれるんですよ。

佐々木:すごいですね。

サブスク見直しをかなり具体的に提案(マネーフォワードME連携)

臼田:サブスクをやっている企業にとっては結構怖いかもしれないけれど、自分にとってはめちゃくちゃいい。しかも「FODプラン解約の見直しを1月4日にカレンダーに登録しますか?」とか聞いてきてくれたんですよ。これすごいなと思って。

これからいろいろ期待できそうですけど、佐々木さん的にこれからMuse、あるいは他のOpenAIやSpaceXAIのGrokなどもありますけど、期待したい部分ってありますか?

佐々木:まずはMuseが無料で使えるところにあると思っていて。どの主要AIも有料のサブスクで、しかもだいぶ高いお金を払わないと使えないというのが今の一番大きな欠点だと思うので、Museは今は無料で使えるというところが、より大衆に向けてAIが使えるという点がまず一つです。

あとはMuse自体で言うと、今のところ手打ちのメッセージしかできない、ボイスも一応できるんですけど電話みたいなトークはできないので、ウェイクワードでMuseが起動して車の中でもテイクアウトの予約ができるなど、そういったところができるようになれば、よりパーソナルな領域に進むのかなと思っています。

臼田:AppleやGoogleとかも、これをやらない手はないと思うんですよね。スマホの標準機能になっていいかなと思うので、この1〜2年ですごい進化しそうな気がしますね。

アップルも「Siri AI」をスタートした

佐々木:あとはMuseのキャラクターがいて、だいぶ可愛いのと、生成AIで服装を変えたりできるので。しかも服装を変えてもちゃんとアニメーションが付いてくるので、割とAIの推し活じゃないですけど。可愛いキャラクターが一生懸命裏でパソコンを打って調べているアニメーションなどを見ていると、AIのことを悪く言えないなみたいな。

臼田:キャラに愛着が湧くと、他のサービスがちょっといいくらいでは移行できないじゃないですか。

佐々木:頭の良さじゃないところに愛着というところができちゃいますよね。

臼田:そういうのもこれから流行りそうというか、Museがそれを一番最初に形にしてくれたかなという気はしますよね。ということで、これからの常時稼働AIエージェント、Museにいろいろ期待という感じですね。

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編集部