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タイガー、「真空断熱技術」で再生医療細胞の輸送を手軽に

タイガー魔法瓶はGaudi Clinicalと共同で、再生医療分野における細胞輸送プロセスの高度化を目的とした小型医療検体輸送容器「真空断熱セルポッド」を開発した。4月より実証実験としてテスト運用を開始しており、2027年の実用化を目指す。

従来の細胞輸送では、断熱輸送箱を使用することが多く、移動手段が限られることに加え、公共交通機関での持ち運びや医療機関内での運用に課題があった。また、複数の検体を1つの容器で扱う運用(混載時)には、特定の検体の出入りに伴う不確実性やリスクもある。

実証実験では、再生医療における細胞輸送プロセス(採取・輸送/調製・納品)にステンレス真空断熱技術を活用した「真空断熱セルポッド」を導入。従来の輸送方法での課題だった「温度管理」「持ち運びやすさ」「取り扱い負荷」について、実運用環境下で有効性を検証し、定時性の向上と作業負担の軽減、細胞取り違えリスク低減につながる可能性を確認した。

具体的には、小型の本体により、個別の検体ごとの取り扱いや持ち運びやすさを実現。従来の専用車両での輸送に依存せず、公共交通機関やハンドキャリーといった柔軟な輸送手段の活用が可能で、車両輸送による渋滞リスクを回避できる。

細胞輸送において重要な温度管理については、実運用環境下での安定性を検証。輸送には一定温度を維持するために潜熱蓄熱材を使用した。コンパクトなサイズながら、内容物の温度は20℃帯を24時間、5℃帯を11.5時間維持できる。

フタ内部には太平洋工業製の温度ロガーを内蔵。Bluetooth機能によりスマートフォンと連携し、輸送中の温度データをリアルタイムで取得できる。規定温度からの逸脱時にはアラートが発報され、データはクラウドに集約。本部での一括・集中管理や、輸送中の温度状況の可視化が可能。