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Z世代の就活生は「出社中心」の働き方を希望 電通調査

電通で、企業の人財採用におけるブランディングを支援するコンサルティングチーム「採用ブランディングエキスパート」は、'24年卒または'25年卒の大学生、大学院生818人を対象に就職活動に関する意識調査「Z世代就活生 まるわかり調査2024」を実施した。

同調査では、就活生の多くが出社中心の働き方を希望し、「どちらかと言えば出社が中心の会社」の回答が最も多く54.8%、「出社が中心の会社」も11.5%と多い。「どちらかといえばリモートワーク中心」は27.3%。電通では、「社会全体ではリモートワークが定着しているが、対面でコミュニケーションできる出社スタイルを多くの学生が望んでいる」と分析する。

また、入社後の教育・研修では、「ある程度拘束されても、手取り足取り教えてほしい」を「望む」が26.0%、「どちらかと言えば望む」が52.2%。約8割の学生が「ある程度拘束されても、手取り足取り教えてほしい」と回答している。

また、入社先を決定する際に、最も影響を及ぼすのは「親・家族・親戚」との回答が多く、内定者の親が入社に同意するかの確認(通称「オヤカク」)の重要性が裏付けられる結果となった。

また、「入社後の勤務場所・エリアを確約してほしい」「入社後の職種・配属先を確約してほしい」とそれぞれ88.8%、87.3%の学生が回答。「配属ガチャ」の状況が懸念される結果といえる。

エントリーする企業選びで重視するポイントは、1位が「給料がいい」(46.7%)、2位が「自分の夢ややりたいことに近い業界」(36.4%)、3位が「業績が安定している」(36.3%)。入社先を選んだ決め手や、ずっと働きたいと感じるうえで必要なことでも、1位は「給料がいい」という結果だった。

就職活動に使われるSNS、動画系サービスでは、半数ほどの学生が「X(旧Twitter)」「LINE(オープンチャット)」と回答。就活に特化したサービスの中では「ONE CAREER(ワンキャリア)」「エンカレッジ」「マイナビ」が半数を超えた。