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BOOTHの3Dモデル販売は30億円突破 販売数200万件に迫る
2024年2月1日 14:40
ピクシブは、販売プラットフォーム「BOOTH」における3Dモデルカテゴリーの取引状況を明らかにした。「BOOTH 3Dモデルカテゴリ取引白書2024」として公開されている。
「BOOTH」ではグッズだけでなくデジタルアイテムの販売も行なわれており、「3Dモデル」カテゴリーでは、アバターや関連データが取り扱われている。カテゴリーの中心になっているのは「VRChat」などのメタバース・ワールドに参加するためにユーザーが纏う、アバターのデータ。衣装やアバター関連アイテムも含まれる。
BOOTH自らも3Dカテゴリーを活性化させる施策を打ち出しており、ショップオーナーのギフト機能、お気に入りのアイテムをリストで整理できるスキリスト機能、BOOTHで販売されているアバターを試着できるVRChatのワールドの提供、各種のキャンペーンなど、取り組みは多岐に渡っている。
取扱高30億円を突破
「3Dモデル」カテゴリーはいずれの指標でも好調で、市場が拡大している様子が明らかになっている。
公開されたデータによれば、BOOTHの「3Dモデル」カテゴリーの取扱高は、2021年は14億円、2022年は24億円だったところ、2023年は31億円に拡大した。2023年の注文件数は198万件、注文者数は14.8万人と、いずれも伸長している。
アバターに相当する「3Dキャラクター」カテゴリーへの需要は、価格帯と注文件数のデータにも表れている。比較的高い5,000~6,999円の価格帯が約14万件と、最も注文件数が多い価格帯になっており、価格よりも、魅力や体験価値を重視して選ばれている、と分析されている。
3Dモデルへのユーザー1人あたりの年間支出額は、どの区分でも増加傾向。その分布は、2,000円未満が約4.1万人で最も多い一方、次に5,000円~9,999円の価格帯が約2.7万人になるなど、上記のデータを補完する内容。
年間2万円以上、3万円以上、5万円以上、10万円以上を支出するユーザーは、おおむね9,000人規模でぞれぞれまんべんなく存在しているほか、この高額帯のユーザーは2022年からいずれも増加しており、熱量の高さが窺えるとしている。
このほか2023年は「3D衣装・装飾品」カテゴリーの伸びが顕著だったことが報告されている。アンケート調査では衣装の着せ替えに対する要望が多く、同社が提供しているツール「VRoid Studio」ではこれに応える機能を開発中。
具体的には、VRChat想定アバターなどのフルスクラッチアバターに最適化していない衣装も着せ替えられる機能を開発し、現在ベータテスト中。一般公開に向けブラッシュアップを進めているとしている。