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コパイロットをマイクロソフトが解説 AIが解決を手助け
2023年11月21日 16:28
日本マイクロソフトは、コンシューマ向けに提供するAIアシスタント「Copilot」(コパイロット)「Copilot in Windows」について解説した。これまで「Bing Chat」の名称で提供されていた生成AIを活用するサービスで、Webブラウザからの利用のほか、OSのアップデートによりWindowsにも搭載して操作方法を回答するなど、今後はコンシューマ向けにも展開を本格化させていく。
マイクロソフトではこれまで、OpenAIと協力して開発した生成AIのサービスを「Bing Chat」、Windowsに搭載するものを「Windows Copilot」といった名称にしていたが、サービスの急速な拡大に対応する形で、命名ルールを変更・整理している。Bing Chatの名称は「Copilot」に改められたほか、製品に搭載するものは「Copilot in ◯◯◯」、製品に向けたものは「Copilot for 〇〇◯」といった命名規則になる。Windowsの最新バージョンに内蔵して提供されるものは「Copilot in Windows」になった。
コンシューマ向けとして提供されるCopilot、Copilot in Windowsは、すでに提供していたBing Chatの内容を継承する。どちらも多くの部分は共通しており、OpenAIが開発した大規模言語モデル(LLM)のGPT-4を使用する。またプログラミングコードを理解して生成する「Codex」、テキスト入力から画像を生成する「DALL・E」も含まれている。
Webブラウザ(Edge)で利用するチャット形式のスタイルを基本としながら、AIによるWeb検索や回答・要約、イラストなどのコンテンツ生成といった、生成AIの最新の機能を利用できる。今後はEdge以外のブラウザでも利用できるようになる。
OSに搭載されるCopilot in Windowsでは、OS上の検索ボックスなどからこれらCopilotの機能を利用可能。加えて、Windowsの操作や機能についての質問に回答することもでき、従来であれば周囲の人に聞いたりサポートに問い合わせたりするような内容でも、AIが解決策を探す手助けをしてくれる。
OpenAIは「ChatGPT」などの形でサービスやアプリを自らでも提供しているが、これらと同じGPT-4を使うサービスと、マイクロソフトのCopilotはどこが違うのだろうか。最大の違いは、検索エンジンのBingで最新の情報を集めて、回答内容に反映できる点だという。
一般的なLLMは、情報の鮮度という意味では学習した時点で止まっているが、マイクロソフトのCopilotはBingの検索エンジンのクロールやアルゴリズムを活用して、今日起きたことにも、より正確で信頼度の高い回答をできるのが特徴。マイクロソフトはこれを「Prometheus」(プロメテウス)と呼ぶ独自技術として構築している。
このような最新情報も反映できることで、プライベートでの旅行計画から、今後開催予定のイベントの把握といったことまで、Copilotはさまざまな用途に有効に活用できるとしている。