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Google、“次”の行動を予測して生成AIで支援「Assistant with Bard」

Googleは4日(米国時間)、生成AIによる「Bard」を対話アシスタントとして活用する「Assistant with Bard」を発表した。Pixel 8シリーズなどを発表したMade by Googleイベントで発表し、まもなくテスター向けに展開。数カ月で一般公開する。

生成AIは、ビジネスやクリエイティブ、検索など様々な領域で活用され始めているが、Googleは個人のタスク処理など様々な用途の「アシスタント」として、Bardを活用していく。

従来、音声を中心とした「Google アシスタント」では、「ヘイ、グーグル」の呼びかけをきっかけとし、アラームをセットしたり、天気の予報を調べたり、電話をかけるといった機能を提供してきた。Assistant with Bardでは、その次の段階としてBardの生成能力や推論能力をパーソナライズして提供する。

Assistant with Bardでは、テキストや音楽、画像を使って対話。ユーザーの代わりにプランを立てたり、タスクを先回りして推測して、支援する。GmailやDocsなどのGoogleサービスと統合し、パーソナライズされたアシスタントにしていくほか、ユーザーの行動も支援していく。

例えばAndroidで、子犬の写真をAssistant with Bardに取り込むと、SNSに投稿を想定していると推測し、キャプションを入れるよう促してくれる。これは、画像を手がかりに文脈を推測し、必要としている行動を手助けしたものとなる。また、次の旅行の計画を立てる、受信トレイから詳細を見つける、週末の旅行のための食料品リストを作成する、といった「アシスタント」として動作するようになるという。

現時点では「実験段階」としているが、今後数カ月で、AndroidとiOSで対応し、一般公開を目指す。