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ファミマ、発送・受取対応「ファミロッカー」を650店に導入

ファミリーマートは、レジを介さずに荷物の発送・受取ができる自社運用のスマートロッカー「ファミロッカー」を展開する。2023年10月から、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の650店舗に順次設置し、利便性向上や店舗省力化の実証実験を開始する。コンビニが自社運用のスマートロッカーを導入するのは初としている。

ファミロッカーは、レジや店舗のマルチコピー機などを介さず、いつでも荷物の発送と受取が可能。ヤマトのフリマサイト連携サービス「宅急便をスマホで送る」に対応するほか、日本郵便のe発送サービスに対応し、メルカリ、ヤフオク!、PayPayフリマ、楽天ラクマといったフリマサイトで取引する商品を発送できる。郵便の不在再配達の書留の受取にも対応する。Amazon.co.jpや楽天市場の荷物の受取場所としても利用できる。

荷物の発送・受取を任意のタイミングで行なえるスマートロッカーのニーズは年々高まっているほか、フリマアプリの浸透で小口荷物の取扱量は増加傾向にあり、ファミリーマートで取り扱う荷物は5年前と比較して約1.3倍に増加しているといったことを踏まえ、利便性向上や店舗の負担軽減を兼ねた「ファミロッカー」の実証実験を行なう。

導入店舗では荷物の取り扱い業務が減り、荷物の保管場所の問題も解決できる。ファミリーマートでは今後、あらゆる荷物をファミロッカーに集約する方針で、配送の効率化や店舗業務の削減効果などを精査、本格展開の検討を進める。