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南海、通勤車両に車内防犯カメラ設置

南海電気鉄道は、列車内のセキュリティ向上と犯罪抑制のため、6月15日から通勤車両に車内防犯カメラを導入する。'22年10月から実証実験を実施していた。

8300系車両で順次運用を開始。'23年度末までに、8300系全車両(計116両/6月1日時点)での運用開始を予定している。運用区間は南海本線、空港線、和歌山港線、高野線、泉北高速鉄道線。

'24年度以降はすべての線区における、8300系以外での運用を順次開始し、'28年度末までに特急車両、観光列車「天空」、および高野山ケーブルカーを含む、全車両(全702両/6月1日時点)での運用開始を目指す。

1両につき計4台を基本として、ドアの上部に設置する。また、乗客への周知のため、防犯カメラ設置部付近にステッカーを貼り付ける。

設置場所例。★印の箇所に設置
車内防犯カメラ・取付イメージ
設置場所、台数、撮影範囲のイメージ。車内を上から見下ろした図で、★はカメラの設置場所、青色網掛けは撮影範囲を示す
ステッカーのイメージ

搭載カメラはAI搭載・ネットワーク対応型車内防犯カメラで、提供事業者はアイテック阪急阪神。記録映像確認方法には保守用タブレットソフトシステムを採用し、Wi-Fi接続した専用タブレット端末で、防犯カメラの録画データの再生、保存などを行なう。なお、車内のセキュリティ向上と犯罪の抑制を目的に録画するもので、特定の個人を識別するものではない。