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セブンカフェマシンを断水被害対応に活用 東京都水道局と連携

実証イメージ

東京都は、セブン-イレブン店舗に設置されたセブンカフェマシンの給水タンクの空き状況から断水情報を検知するなどの、断水情報収集への活用可能性を探る実証を行なう。

東京都では、行政や民間の持つデータの流通基盤となる「東京データプラットフォーム(TDPF)」の構築を目指してTDPF協議会を設置し、民間事業者をはじめとした多様な主体と、防災やまちづくりなどの分野で官民データ利活用に向けた取り組みを推進している。今回の取り組みは、協議会に参加しているセブン-イレブン・ジャパン(SEJ)がTDPFを通じたデータ利活用の趣旨に賛同したことから実施する。

セブン‐イレブンは、Googleマップ上に、停電等の全店舗の状況、地区事務所や工場、配送トラック、サプライチェーンの状況、そのほか災害情報、交通情報、気象情報、避難情報などを一元的かつ自動的に集約できる災害対策システム「セブンVIEW」を運用している。

セブンVIEWでは、店舗に設置されたセブンカフェマシンの給水タンクの空き状況から、セブン‐イレブンの店舗やエリアにおける断水情報を検知。23区内における断水データ(発生店舗、日時)を、TDPFを通じて都に提供する。

TDPFはSEJよりリアルタイムにデータを取得し、水道局では計画された断水情報と提供された断水発生の店舗位置を突合。急な断水の場合、断水発生店舗位置を参考に、店舗周辺の断水状況や断水箇所の特定などに活用する。

また水道局より断水確認状況のフィードバックをSEJに送り、断水情報の詳細をセブンVIEWに反映し、早期対応に活用する。

実証期間は2月1日から2月28日まで。実証結果を踏まえ有効性や課題を検証し、さらなる連携を検討する。