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Yahoo! MAP、渋滞考慮ルートや徒歩移動の音声案内など新機能

ヤフーは、「Yahoo! MAP」アプリでの「車のナビ」に「Yahoo!カーナビ」の渋滞や通行止めなど規制を考慮したルート検索機能などを、「徒歩のナビ」に進行方向などを音声で案内する新機能などを導入した。アプリひとつで徒歩や車、公共交通機関での移動をトータルサポートする機能拡充の一環。

車のナビに導入された「渋滞・規制情報」

車のナビに導入された「渋滞・規制情報」では、目的地を入力しルートを検索すると、ルート選択画面上にリアルタイムの渋滞情報・規制情報が表示される。ナビ開始後のルート案内でも渋滞情報が表示され、ルート案内中に到着時間が大きく変化しそうな渋滞が発生した場合、自動で最適なルートを再計算する「オートリルート」が行なわれる。

渋滞情報は、日本道路交通情報センターから配信される渋滞情報・規制情報のほか、Yahoo!カーナビから個人を特定せずに取得されるユーザー走行情報(プローブ情報)を反映する。渋滞・規制情報の表示はオン・オフの切り替えが可能。

渋滞情報の表示例

また車のナビでは、「一般道の交差点イラスト」を導入した。これまで高速道路や有料道路のみ分岐を案内するイラストを表示していたが、東京23区と全国の政令市において、一般道でも案内イラストを表示する。Yahoo!カーナビにも同時導入され、見通しの悪い交差点の右左折時などに安心して運転が可能になる。

徒歩のナビでは、目的地に到着するまでの右左折のタイミングや、目印となる交差点名やランドマークなどの案内を、地図だけでなく音声でも案内する。これにより、ユーザーがスマートフォンの画面を見る機会を減らせ、歩きスマホを抑制できる。

設定した経路を外れた際には、自動的に現在地から目的地までの最適なルートに修正(オートリルート)し、「ルートを変更しました」と音声でも案内する。

Yahoo! MAPはこれまで、“街歩き”を主な利用シーンとして、それに最適化したシンプルな機能やデザインを提供してきた。そのため、車での移動は車に最適化したYahoo!カーナビを、公共交通機関の遅延・迂回路などの最新情報は、公共交通機関に最適化した「Yahoo!乗換案内」を利用する必要があった。

しかし、「ひとつのアプリですべての移動をサポートしてほしい」というユーザーのニーズも根強くあり、機能拡充を進めてきたという。9月には、Yahoo!カーナビの「ターンバイターン方式のナビ」や、Yahoo!乗換案内の、運休・遅延時の「迂回路検索」などをYahoo! MAPに導入した。